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令和元年12月定例会(第 3号12月 6日) 一般質問

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  1. えびの市議会 2019-12-06
    令和元年12月定例会(第 3号12月 6日) 一般質問


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    令和元年12月定例会(第 3号12月 6日) 一般質問                        令和元年十二月六日 午前九時三十分開議 第  一  一般質問           本 日 の 会 議 に 付 し た 事 件                      令和元年十二月六日 午前九時三十分開議   一  一般質問 出 席 議 員(十五名)     一番   北 園 一 正  君     一〇番   上 原 康 雄  君     二番   小 宮 寧 子  君     一一番   竹 中 雪 宏  君     三番   吉 留 優 二  君     一二番   西 原 義 文  君     四番   金 田 輝 子  君     一三番   西 原 政 文  君     五番   中 山 義 彦  君     一四番   蔵 園 晴 美  君     六番   遠目塚 文 美  君     一五番   栗 下 政 雄  君     七番   小 東 和 文  君     八番   田 口 正 英  君     九番   松 窪 ミツエ  君
    欠 席 議 員(なし) 議会事務局職員出席者   事務局長     坂 本 和 彦 君  議事運営係     遊 木 凡 子 君   事務局次長    外 村 幸 一 君   議事運営係長   鶴 田 淳一郎 君 地方自治法第一二一条による説明のための出席を求められた者   市長       村 岡 隆 明 君  市民協働課長    大木場   操 君   副市長      杉 元 真 一 君  福祉事務所長    萩 原 博 幸 君   教育長      永 山 新 一 君  健康保険課長    原 田 和 紀 君   総務課長     宮 浦 浩 二 君  介護保険課長    田 中 良 二 君   企画課長     谷 元 靖 彦 君  観光商工課長    白 地 浩 二 君   財政課長     山 口   忍 君  市民環境課長    林   敏 廣 君   建設課長     森   隆 秀 君  市立病院事務長   藺牟田 順 子 君   産農政課長    米 倉 健 一 君  基地・防災対策課長 黒 木 良 二 君   農林整備課長   寺 園 久 志 君  企業立地課長    松 葉 洋 之 君   学校教育課長   白 濱 美保子 君  財産管理課長    有 村   充 君   社会教育課長   領 家 修 司 君                     開議 午前 九時 三十分 ○議長(北園一正君)  ただいまの出席議員は全員であります。  これより、直ちに本日の会議を開きます。  本日の会議は、議席に配付いたしております議事日程第三号によって進めます。  これより、本日の日程に入ります。  日程第一、一般質問を行います。  今期定例会一般質問発言順位については、議席に一般質問通告一覧表を配付いたしておきましたから、御了承願います。  本日は、松窪ミツエ議員中山義彦議員遠目塚文美議員西原政文議員の四人を予定しております。  まず、九番松窪ミツエ議員の発言を許します。松窪議員。 ○九番(松窪ミツエ君)  おはようございます。今期定例会トップバッターで一般質問のお許しをいただきました。質問に入ります前に、今回甚大な災害となった台風十号、十九号、また竜巻等によりお亡くなりになられた方々への御冥福と被災された多くの皆様に、心からのお見舞いと一日も早い復興をお祈り申し上げます。  今回は四点通告いたしました。  まず一点目は、国歌「君が代」の学習についてお伺いいたしますが、国歌といいますと、つい最近、新天皇の即位その祝賀会の中でも国歌の斉唱がございました。また、えびの市において、戦没者追悼式での国歌斉唱も厳かに行われております。学校の入学式、運動会、卒業式、さまざまなところで、日常私たちはこの国歌を身近なところにいたしておりますが、えびの市の学校で「君が代」の取り扱いはどのようになされているのかお伺いいたします。 ○教育長(永山新一君)  小学校学習指導要領におきまして、国歌「君が代」はいずれの学年においても歌えるように指導することと示されております。また、小学校学習指導要領解説におきましては、児童が将来国際社会において尊重され、信頼される日本人として成長するためには、国歌を尊重する態度を養うようにすることが大切であると示されております。それに伴いまして、各学校におきましては、全ての学校で音楽の授業、それから入学式や卒業式などの儀式的行事で歌う機会を設けているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  えびの市におきましては、小学校で歌えるということは中学校でも歌えるということで、儀式の中に、確かに私たちも卒業式とかさまざまな学校行事に参加させていただいておりますが、校歌とともにしっかりと歌えているなということは感じております。やはり国歌が子どもの口からほとばしるということは、何ともなくうれしい気持ち、この子たちが将来日本を担っていくんだという気持ちでいっぱいになりますけれども、この音楽教育ということを、今教育長のほうが言われましたけれども、音楽で国歌「君が代」について、本市ではどのような実際取り扱いになっているのか御説明いただきます。 ○教育長(永山新一君)  本市におきましては、学習指導要領学習指導要領解説を踏まえ、国歌「君が代」を全ての学校でいずれの学年でも学習しておりますが、特に、小学校の各学年におきましては次のように指導しております。低学年では、上級生が歌うのを聞いたり、楽器の演奏やCD等による演奏を聞いたりしながら親しみを持つようにし、みんなと一緒に歌えるように指導しております。中学年では、歌詞や楽譜を見て、覚えて、歌えるように指導しております。高学年では、国歌の大切さを理解するとともに、歌詞や旋律を正しく歌えるように指導しているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  まことに喜ばしいことでございます。私は以前教育長とお話ししたときに、まだしっかりとしたお答えをいただけなくて、ひょっとしたら、学校ではそんなに指導がなされてないのかなという不安を覚えたんですけれども、今の答弁をお聞きいたしまして、しっかりと教育ができているということをお伺いいたしました。  ここに私も資料を持ち合わせておりますけれども、この「君が代」国歌の御説明を改めてする必要もないかもしれませんけれども、歌詞は「君が代は さざれ石の巌となりて 苔のむすまで」とございますが、天皇陛下と日本の国民全体を指しています。「千代に八千代に」とは、千年も何千年もの長い間のこと、「さざれ石の巌となりて」とは、細かい石が寄り集まって大きな岩となり、「苔のむすまで」とは、それに苔が生えるまで末永く栄え、平和でありますようにという意味が込められています。さざれ石は、小さい石が長い年月、水で溶かされたり圧縮されたりして、だんだんと巨岩になるという説が有力です。さざれ石は、日本のあちらこちらで見つかっています。歌詞と曲の御指導はしっかりいただいておりますけれども、曲の歴史についてはいかがでしょうか。 ○教育長(永山新一君)  本市で使用しております教科書におきましては、今議員がお伝えいただいたように、さざれ石のことも触れてありますし、それからさざれ石の実際写真も掲載されております。その中に、歌詞の大意とかをしっかり解説がなされているところでございますが、歴史等についても、それと関連づけて、細かい部分は余りありませんが、大意という形で子どもたちには伝えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  それでは、私はここで歴史を少しひもといてみたいと思います。「君が代」の歌詞がつくられたのは、今から千年以上前の九百五年の古今和歌集に既に出てきているのです。その後三百年以上たった一二二八年の和漢朗詠集にも出ています。それ以来ずっと千年以上、和歌として歌い継がれてきました。日本国じゅうで愛され、奥深い山村でも遠い島でも、結婚式などおめでたいことがあるとお祝いに歌われてきたと言われています。  一八七〇年ごろ、明治維新が起こり、日本にも国歌が必要だということになりました。それならば、イギリスが女王陛下をたたえるように、天皇陛下をたたえ、国と国民の繁栄を祈る歌にしようということも考えて「君が代」が、広く親しまれていてふさわしいだろうと国歌の歌詞に選ばれました。曲は宮内庁雅楽課の林廣守らが作曲しました。レから始まりレで終わる日本独特の音階を使ったものです。それをエツケルトというドイツ人の音楽教師が編集し、その結果、日本の雅楽の流れを損なわず、西洋の和音も取り入れたすばらしい楽曲が完成したのです。その後、「君が代」は、一九〇三年にドイツで行われた世界の国歌コンクールで優勝しています。このような歴史がございます。また子どもたちも、いずれこのような歴史を知ることになるかと思います。  また、我が国だけでなく他国にも国歌がございます。恐らく他国の国歌との比較、そこまでは大人の私たちすらできてませんけれども、学校のほうでもそこら辺はいかがでしょうか。 ○教育長(永山新一君)  今議員御指摘のように、我が国の国歌の学習はするわけなんですが、他国の国歌までは十分な学習は行えていないのが現状でございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  えびの市は国際交流都市を宣言しています。小学校の社会科では、国民としての自覚、世界の国々の人々とともに生きていくことの大切さを自覚し、養うと記載もございます。日章学園では、実際に入学式、卒業式、「君が代」も歌われ、また中華人民共和国の国歌も歌われています。えびの市との交流も行われていますが、お互いに国歌の意味ができているのかなということは私も懸念しております。  私は、四カ国の国歌の意味を知る機会を得ました。それぞれの国の成り立ちには歴史があります。国歌の内容も違って当然でしょうが、国の成り立ちを他国と比べてみますと、日本は皇紀二六八〇年、二番目はデンマークの千年、三番目はイギリスの八百年、アメリカ合衆国は建国から二百年、およそ二百四十三年ぐらいになるのかなと思いますけれども、中華人民共和国は七十年です。多くの国々は、国が興ってから滅ぼされたり分裂したり、常に滅亡する恐れがありました。国を守ったりするときの戦いの歌になっていることが多いのです。  それに比べて日本は、海に囲まれているにもかかわらず他国の影響を受けにくかったのでしょう。平和的な歌詞になっています。世界で一番歴史が長い国である日本の国歌の意味を理解して、歌える指導をすることで、日本人としての誇りを持ち、国歌を愛する心が養われているのではないでしょうか。  日本のラグビー界の選手、ワールドカップがございましたけれども、この選手たちは、七つの国の外国の方と日本人とで結成されたチームです。さざれ石のごとくワンチームになれた背景には「君が代」の徹底した教育があったと聞きます。選手たちは、日向市の日本一大きなさざれ石を見に来ています。国旗、国歌を大切にする真摯な姿勢も、多くの人々の共感を得ています。日本を愛する心を持てることは本当に幸せなことです。その中から郷土愛もまた育まれていくと思います。  二〇二〇年、東京オリンピック・パラリンピックも近づいてきています。改めて日本の国歌「君が代」の意味を知り、日本のよさを伝えられる指導をしていただいていることに、子どもたちいずれ世界に羽ばたいていくときに、日本という心のよりどころ、自分のこの国に生まれてよかった、この時代に生まれてよかったという自覚をきっとすることがあるかと思います。えびの市における「君が代」教育の実態といいますか、教育方針がわかりましたこと、ここで一般質問してよかったと思います。この「君が代」についてはこれで質問を終わらせていただきます。  次に、安心して暮らせるまちづくり「防災対策の充実強化について」御質問いたします。  平成三十一年ことしの三月ですけれども、一般質問で畜産・農林産物対策計画、これはえびの市の地域防災計画の中にございますが、その文言に新たな挿入は必要じゃないんでしょうかということを提案いたしましたが、その後どのような取り計らいになっているかお尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  議員から御提案のありました噴出物などの文言を挿入する修正につきましては、三月二十五日に開催いたしました平成三十年度の防災会議に修正案としてお諮りし、承認いただきましたので、地域防災計画に反映させていただいたところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  反映していただいたことありがたく思います。畜産・農林産物や住民の生活が災害で脅かされることなく、また計画の中で適切な対応ができていくよう願っております。えびの市の防災会議でこの協議がなされたということでございますが、地域防災計画の総体的な修正や見直しなどがされる中で、市民の意見や委員の意見がどのように審議されたのか、また、特に重点的なものがありましたら御説明をお願いいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  平成三十年度の防災会議で御説明申し上げますと、提案いたしました修正等の内容は、大きく分けて国や県の上位計画や関係法令等の改正に伴う修正と、運用上の見直しに関する修正の二点でございましたが、主なものといたしましては、避難所の見直し、災害警戒本部の設置などの基準や分掌事務の見直し、あと、市対策本部組織における分掌事務の見直しといったものでございましたが、これらにつきましては、特にお示しするような委員からの意見はなかったところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  大まかな見直しがされたということで承知いたしました。  次に、災害予防対策の充実についてお伺いしますが、平時における事前対策として、資材の備蓄や情報の伝達体制の整備等はどのようになっていますでしょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  資機材等の備蓄につきましては、宮崎県備蓄基本指針等に基づきまして、災害時に最低限必要な食糧等を含め八品目の災害時用備蓄物資を五年計画で整備を進めております。現時点では、五品目、育児用調製粉乳乳児小児用おむつ大人用おむつ、トイレットペーパー、生理用品は既に整備済みとなっておりまして、今後も年次計画に沿って備蓄、更新していく計画としております。  また、情報伝達体制の整備につきましては、防災行政無線、ホームページ、フェイスブック、ライン、エリアメール緊急通報サービス、消防団による広報、Lアラートなど、あらゆる伝達手段を用いて多重的に情報発信を行っているところであり、今後も、適時に迅速な情報発信を行うよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  常にここらあたりはしっかりとした備えが必要かと思います。今のところは万全の体制がとられていると理解します。  自主防災組織の育成及び活動への支援と地域ぐるみによる防災体制の充実についてお伺いしますが、まちづくり協議会等の防災訓練の実施状況と継続性についてはどうでしょうか。また、そこから得られた成果や達成などについて行政の分析はなされ、その後の活動に生かされているのでしょうか、お尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  まちづくり協議会の防災訓練につきましては、規模が大きいこともあり、訓練科目によっては時間の制約により、一部の人しか実演習ができなかったり、自治会が実践的に動く場面が少なかったりという反省点などをお聞きしておりますが、防災への意識づけや地域での連携確認ができたということもあり、各協議会においては、実施してよかったということを伺っておりますので、一定の成果はあったものと判断をしております。市といたしましては、実施後から数年が経過している協議会もございますので、身の安全を守るための防災訓練という観点から、より実践的な訓練を継続して実施していかれるように支援をしていきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  今まちづくり協議会のほうでの防災訓練もさらに充実し、細かな検証もなされ、行政側の支援等もなされているということを承知できました。まちづくり協議会といいますと、大きな組織ということで、行動も大変な行動、多くの人数、また確認等も大変な状況になっていくことも否めないかと思いますが、行政としての地域防災訓練の取り組みに別の考え等はないものでしょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  災害が発生した場合に有効な力を発揮するのが、共助の中核となる自主防災組織であると考えております。本年度の施政方針でもお示ししておりますが、自主防災組織設立検討委員会を立ち上げまして、さまざまな意見等を伺いながら検討を重ねてきておりますが、検討委員会の意見を踏まえて、十一月下旬から三月初旬までの計画で、自主防災組織の設立を全自治会にお願いする住民説明会をスタートしております。自主防災組織を設立して、計画的に継続して防災活動を行っていくことで、地域の防災力が高まり、安心安全なまちづくりにつなげていくものと考えております。  また、自主防災組織まちづくり協議会とが連携を図ることによって行動の幅も広がり、相乗効果が生まれるものと期待しているところもあります。市では、自主防災組織に対する補助制度の創設についても検討を進めており、今後これらの予算についても議会に審議をお願いする予定としているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  防災のほうもやはり進化していくということを今思いましたけれども、住民の皆さんの早期の理解を得られて、身近なところで防災が充実していく、そういう取り組みというのは人の命を守る、自分で命を守るということには、非常に大事な取り組みかなということを今理解いたしました。行政がともすると主体になりますけれども、やはり民間の主体性も必要かと思います。これが一番力になるのかなと思います。地域単位と行政とを重ね合わせた組み合わせを大切にする施策として、大きな第一歩ではないかということを感じました。住民の理解を得られ、努力をしていただいて、災害に強いえびの市のまちづくりの施策が進むことに期待いたします。  次に、自然災害に備えて、今申し上げましたが、自分の命は自分で守るということを今度の台風からテレビ等でもアナウンサーがしきりにこのことをアナウンスしておりますが、また、自助、共助を図るために事前に災害に関する情報を収集したいと思いますが、どのような手段があるかお示しいただけたらありがたいと思います。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  現在では、国などから事前の防災対策に役立つさまざまな情報が提供されております。例えば、えびの市内の浸水想定区域土砂災害警戒区域を一緒に見ることができる重ねるハザードマップ、また知りたい場所の浸水リスクを見ることができる浸水ナビなどの情報を掲載した国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトがございます。また、日ごろの備えから災害時までの防災情報を総合的な窓口として紹介する政府広報の防災ポータルなどがあるところでございます。これをインターネットで閲覧することができます。  また私どもが関係機関などから得た情報などで有意あるものがあった場合には、防災講座などで市民にもお伝えしているところでございます。今後も、事前の防災対策としてあらゆる機会でこのような情報を周知していきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  いろいろな手段があることを今課長のほうから御説明いただきました。市民の方々がこういう情報を得ることによって、自分の命は自分で守る手段を得ることができるのではないかと思います。今、災害への対策として出前講座を行ってらっしゃいますし、今課長もおっしゃってましたけれども、実際状況といいますか、参加者数とかおわかりに、統計、そういうものが出ていましたらお示しください。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  平成二十九年度から申し上げますと、防災講座が十一回で延べ四百九十七人、あと、防災訓練が六回で延べ七百八十七人、平成三十年度は、防災講座が十八回で延べ千百五十九人、防災訓練が七回で延べ四百十九人、あと、令和元年度の現在までは、防災講座が十一回で延べ七百八十七人、防災訓練が五回で延べ五百人となっております。 ○九番(松窪ミツエ君)  令和元年度の場合はまだ年度が終わってませんので、こういう数字かなと思いますが、年々参加者が多くなっているということは、それだけ市民の認識も高くなっていらっしゃるかと思います。でも、まだまだこれだけでは人数的に少ないのかなとは思いますが、地域の訓練もあったり、何かしらの訓練には、防災講座には参加してらっしゃる市民の方が大多数ではないかと予測をしますが、その参加者の中で、防災講座等の参加者の中で、市民の参考になるような質問とかございましたらお示しいただけませんでしょうか。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  いろいろな質問が出されておりますが、最近では、市から避難情報が発令されて避難所に避難した際に、食事は提供されるのか、あるいは想定より避難が長期化した場合にどうなるのかといったような質問がございます。これにつきましては、原則御自分で準備していただくこととなりますけれども、長期化した場合には、市で準備することになろうかと思います。また、国や県でも示されているように、各家庭で最低でも三日間の物資を備蓄していただくということになっておりますので、こういったものも防災講座などで今後周知を図っていきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  私も、実際防災講座、出前講座を市民連絡会議のほうで学ばせていただきましたときに、本当に恥ずかしい話ですけれども、避難所に行くと食糧があるぐらいに思ってました。もう本当にこれ自分の浅はかさ、そうじゃなくて、やはり自分の命を自分で守るということ、三日間は食糧の準備をということを再三言われておりますのに、実際はそうでなかった自分を本当に、何ていいますか恥ずかしく思いました。やはり避難するときには、市民の方が三日間の食糧、また毛布とか手短なものを、早目に避難されるときには準備をして出ていくことが、また命を守ることにつながっていくのかなと思います。そういう御指導もされてはおると思いますが、これはもう何回も何回も繰り返し市民に伝えて、初めてそれが実っていくものではないかと思いますので、どうか今後の御尽力もお願いしたいと思います。  それから、自主防災の質問を出しておりましたけれども、これはもう御説明いただいておりますので割愛させていただきますが、もう一つございます。災害時ですね、外国人支援事業についてどのような施策がとられているかをお尋ねいたします。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  外国人への対応を予測した計画というものは、今のところないところでございますけれども、市の地域防災計画の外国人への対応に関する内容などをもとに対応していきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  対応していきたいという前向きで結構でございます。その前向きさをなるべく短目にしていただいて、早目の対策を、計画をお願いしたいと思いますが、私がなぜこのような質問をするかといいますと、中華人民共和国の学生、留学生の方もこの市では受け入れておりますし、また、いつ災害が起こるとも限りません。そこにはやはり行政が知らなかった情報が、何もわからなかった、また向こうの学校さんにとっても、どこにどう窓口があるのかというような、ふだんの連携も必要ではないかということを思いましてお尋ねしたのでございますが、外国語のハザードマップは必要ではないかと思います。これは学校との共同製作ができるのではないかなと思います。  例えば、よく外出されてお買い物されてますけれども、そこで災害にあわれたときどう行動とるのか、学校のほうではしっかりとした防災教育がなされているとは思いますが、戸惑われてどこに避難していいかわからない、そういうときの命を守るための外国語つきのえびの市ポイント、避難所、そういうものがあったらいいのかなと。たくさんの留学生を受け入れておりますので、市としてはそういう対策も必要かなということを感じております。  それから、万が一避難所が一緒になった場合、言葉の違いや生活習慣の違い、またルールの不認識からトラブルも想定されます。現在そのような状況が起きたらどのようになるか不安でもございます。ないかもしれません。しかし、やはり事前にそういうことも検討しておくことも大事ではないかと思います。えびの市に留学生や一般社会人の外国の方が居住してらっしゃいます。今後はますますインバウンドの受け入れ、また労働者としての受け入れ、多様な形での受け入れが進んでいくと思われます。早目の対応が求められているのではないでしょうか。どうかここのあたりも防災計画としてぜひ検討し、計画の中で明確にしていっていただきたいと思っております。  今留学生の方々がたくさんお見えになっておりますが、国際交流のまちで地域住民との交流、日本の文化に触れていただいて、国際感覚を学んでほしいと願っております。文化祭の展示の中に、留学生の方が地域の方と交流された細かなメモが束にして置いてありました。私もめくって読ませていただきましたけれども、交流することによって日本の言葉をいっぱい覚えられました。〇〇さんのことは一生忘れないでしょう。すごい感謝の心が書いてありました。これは、やはりともに交流しないと、学校という枠の中だけでは日本の国そのものは学べないんだなということを思いました。市民の皆さんも、買い物に行く留学生を温かく見守っていらっしゃいます。きっとそういうすばらしいところを学んで、国際人となって育っていただけるんじゃないかなということを思います。どうかこの防災計画のほう、計画の充実を図っていただくようお願いを申し上げます。  防災のほうの質問は以上で終わらせていただきまして、次に、まち・ひと・しごと創生総合戦略について御質問させていただきます。  少し前文が長くなりますが、お時間をください。  それでは、第二期まち・ひと・しごと創生総合戦略についてお尋ねいたします。  十一月三日に市民表彰式が行われ、政治、経済、文化の各部門でその功績に対して四名の方が表彰を受けられました。本当に地域に貢献してくださって心から感謝申し上げます。その式典で、えびの市長、それからえびの市議会議長、それに県議会議員の祝辞がございましたが、それに少子高齢化、人口減少について、まち・ひと・しごと創生総合戦略について触れておられました。それほど重要な政策であることを新たに認識した次第でございますが、現在我が国は、人口の急激な減少と超高齢化という世界的に見ても未経験の大きな課題に対し、二〇一五年度から国及び地方公共団体において、まち・ひと・しごと創生総合戦略が実施に移されており、国全体では国民希望出生率を一・八とし、二〇六〇年には一億人程度の人口を維持することを展望としつつ、各地方公共団体はそれぞれの特徴を生かした自立的で持続的な社会を創生することを目指して、さまざまな事業を展開しております。  国の総合戦略では、人口減少を克服し、将来にわたって成長力を確保し、活力ある日本社会を維持するため、地方に仕事をつくり安心して働けるようにする、地方への新しい人の流れをつくる、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえる、時代にあった地域をつくり、安全な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携するという四つの基本目標に向けた政策を進めています。  本市におきましても、最も重要な課題である少子高齢化問題、人口減少問題を克服すべく、二〇一五年度からまち・ひと・しごと創生総合戦略といっても過言ではないと思われます。今年度は第一期の総合戦略の五年度目という最終年度に当たっており、これまでの達成状況や成果を十分に検証し、来年度から始まる第二期の総合戦略を練り上げる非常に重要な年度となっております。  しかし人口動態統計によりますと、全国の合計特殊出生率は二〇一四年に一・四二、出生率は約百万四千人でしたが、二〇一八年には合計特殊出生率は一・四二で横ばい、出生数はこれまでの最低値である九十二万一千人となっており、ここ一、二年で九十万人を切るのではないかと予想されています。少子高齢化、人口減少が進めば、現在でも問題化している人材不足がさらに深刻化し、特に地方都市に多い中小企業や零細企業では、人件費の高騰と相まって経営環境が非常に厳しくなってくると思われます。最近、全国的に自然災害が多発しておりますが、それに対応する地方公共団体の職員や自衛官などの人手不足が取りざたされており、住民の安心安全な生活を守るためにも、人材不足への対応は大変重要なものとなっております。  また、第一期の総合戦略の策定に当たって、準備時間が不足していた地方公共団体が多く、全国規模の大手コンサルタント事業者への委託任せが強く、住民や地元団体等の意見を十分に反映できず、地域の状況に応じた練り込まれた内容にならなかった団体も見受けられたと聞いております。第一期の総合戦略の検証について国においても進められているようですが、国が東京一極集中の是正に向けた目標として、二〇二〇年に東京圏から地方への転出、転入を均衡させることについて事実上は不可能な状況となっています。  最近の東京圏への転入超過数は、二〇一五年度が約十一万九千人でしたが、二〇一八年度には十三万五千六百人と逆に増加してきており、特に十代後半から二十代の転入超過が顕著であり、女性の増加が目立っており、総合戦略の成果が出ているようには見えません。この点を見ると、第一期の総合戦略で本当に地方創生が進んできたのか、地方都市の魅力あるまちづくりが行われてきたのかが疑問になります。住民からの意見等もございます。自分の息子が都会に出ていったら、向こうの魅力に取りつかれてなかなか戻ってこない。そういう意見とか、商店街でも人通りが少なくなり売り上げも厳しい。いずれは店を閉じなくてはならないとか、ハローワークに人を募集しても集まってこないとか、さまざまな否定的な声を聞いています。  このような状況の中で、本市にとって大切なことは特に若い世代が地元で学び就職し、快適な生活を営み続けられる環境づくりを含めて、市民が結婚し、安心して子どもを生み育てられるまちづくりに向けて、雇用の確保や子育て支援などを充実していくことが大切と考えられます。そのためにも、第二期の総合戦略に向けて、本市の英知を結集して第一期の総合戦略の十分な検証に基づく新しい観点での施策をまとめ、強力にそれを実行していくことが重要となります。  そこで、次の点についてお伺いしていきます。  本市の第一期の総合戦略の期間における人口推移と今後について、人口と合計特殊出生率、出生数の推移を伺います。 ○企画課長(谷元靖彦君)  お尋ねの現在の総合戦略の推進期間でございます平成二十七年度からこれまでの人口推移につきましては、国勢調査に基づく平成二十七年十月一日現在の人口が一万九千五百三十八人でございまして、令和元年十月一日現在では、一万八千百二十三人となっておりますことから、四年間で千四百十五人、一年に平均しますと三百五十人程度の減少が見られているところでございます。  また、合計特殊出生率につきましては、平成二十七年が一・五八、平成二十八年が二・〇〇、平成二十九年が一・七六、平成三十年が一・七一となっておりまして、こちらにつきましては、一年間に生まれる子どもの数というものが上下する関係で、合計特殊出生率も上下する内容になっております。その出生数につきましては、平成二十七年十月一日から令和元年九月三十日までの四年間で四百三十八人、年平均百十人ほどの出生数となっているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  人口の推移をお示しいただきありがとうございます。出生率におきましては合計特殊出生率、えびの市の場合は二・〇〇という年度もございまして私もびっくりいたしましたが、できればこの一・七一という値を下らないような政策が今生かされてるのかなということも感じますけれども、今後も子どもたちがたくさん生まれるいい環境づくりができたらいいかなと思っております。  次の質問でございます。第一期の総合戦略で実際に効果があった政策についてはいかがでしょうか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  こちらの総合戦略に基づき実施した事業につきましては、有識者等で構成されるえびの市まち・ひと・しごと創生推進会議において検証等を行っているところでございますが、これまでこの地方創生に向けて取り組んできた内容におきまして、実際に効果があらわれてきている取り組みについて、一部具体的な数字を上げて御紹介させていただきます。  まず、移住・定住に関するワンストップ型の相談窓口であるえびの市移住・定住支援センターを開設するとともに、お試し滞在に関する支援、住宅取得に関する支援、空き家改修に関する支援、新婚世帯に関する支援などを実施したことによりまして、平成二十七年度から平成三十年度の四年間で、市のこういった制度活用に基づく移住実績は、百十九世帯二百五十人となっております。こちらにつきましては、目標値五年間で百二十世帯と目標を定めておりますので、現時点におきましては達成率九九・二%となっております。  また、起業家の育成から創業まで一貫したサポートを実施するえびの市起業支援センターを開設したことによりまして、平成二十七年度から平成三十年度の四年間で二十七件の創業につながっております。こちらにつきましては、目標値五年間で十件、達成率としては二七〇%という達成率になっております。  このほかにも五年間の目標値を既に上回っている事例といたしましては、六次産業化の取り組み事例数であったり、企業誘致の件数であったり、空き家、空き施設利用件数等につきましては、五年間の目標を既に上回っている成果が出ているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  本当に今すばらしい御報告をいただきましてありがとうございます。えびの市のこれは行政側の努力、PRの仕方、そういうところが生かされてきたのかなと、それとえびの市に住んだ方々が、きっと口コミで「いいとこだ」とか「こっちにおいで」というような情報発信もなされているのかなと思います。このパーセンテージ、それぞれのパーセンテージがどんどん右肩上がりで、このえびの市が発展していくことを切に願っております。御苦労もあられるかと思いますが、こういう報告を受けますと、市民の方々も希望が持て、夢を持つことができるんじゃないでしょうか。
     第二期の総合戦略策定過程での住民等の意見反映、これが大事なことではないかと思いますが、これについてはいかがなものでしょうか、お伺いいたします。市民の意見が十分に反映されているか、えびの市まち・ひと・しごと創生推進会議での委員の意見はどのようなものなのか、また、意見調査等での意見の反映がどのくらいされているのかということをお伺いしたいと思います。 ○企画課長(谷元靖彦君)  総合戦略の検証という部分におきまして、有識者、公募委員により構成されるまち・ひと・しごと創生推進会議におきましては、検証の結果について、それぞれの具体的な事業を上げて検証していただいたところでございますが、事業の継続を求める声が多くなっております。その中で、例えばイベントや事業の周知方法を見直すべきといった御意見等もいただきながら、情報発信の仕方を変える、あるいはKPIの見直しを行うなどの必要な改善を図ってきたところでございます。  また、第二期の総合戦略策定につきましては、国の閣議決定されましたまち・ひと・しごと創生基本方針二〇一九におきまして、地方版の総合戦略についても引き続き次期計画を策定するよう、必要であるということが示されておりますので、現在関係所属からの意見等集約した素案を作成している段階でございます。住民等の意見の反映につきましては、総合戦略に示した施策であったり、事業をどういう主体で、どのように実施していくかという観点からも大変重要なことと考えておりますので、第一期時の策定と同様に、意見を反映させていく必要があると考えております。  この意見反映につきましては、今回策定する第二期の総合戦略のベースとなる第一期総合戦略につきましては、その策定時に多くの機会や手段でお聞きした市民の皆様の御意見を反映させたものでございますし、その後の策定以降につきましても、住民の方の意見をお聞きする機会を大幅にふやしてきたところでございます。そういった御意見を反映させて、さらに素案がまとまりました段階で、パブリック・コメントであったり、その創生推進会議を開催して住民の意見を踏まえた形で策定してまいりたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  第二期への取り組み承知いたしました。最近、新しい言葉で「関係人口」この概念もございます。それでこの関係人口を国のほうへ提案されたのだろうと思いますが、えびの市にもお見えになられました指出一正氏、そのとき私も初めて耳にしたんですけれども、関係人口とは移住した定住人口でもなく、観光に来た交流人口でもない、地域や地域の人々と多様にかかわっている人々のことを指すと説明されました。地方圏には人口減少、高齢化により地域づくりの担い手不足という課題に直面していますが、地域に地域外の人材が地域づくりの担い手となることが期待されておりますが、この関係人口など第二期の新たな視点への取り組みについてはいかがでしょうか。 ○企画課長(谷元靖彦君)  国が新たな視点で推進を図っております関係人口につきましては、今議員御紹介のとおりでございまして、都市部の住民が、移住までには至らなくても、継続的に多様な形でそれぞれの地方にかかわることを示しております。こちらにつきましては、まずえびの市のことを知ってもらって、その魅力に触れてもらい、さらにそのえびの市にかかわりたい、あるいは好きになってもらうということが重要なわけでございまして、そのために具体的には、切り口といたしましては、本市の関東、関西、東海などの出身者会でございましたり、ふるさと納税制度、あるいは飯野高校の全国枠生徒募集などの機会を通じて本市を応援していただいたり、ファンになっていただいたりする方々の創出拡大につなげてまいりたいと考えております。  また、関係人口以外にも、第二期総合戦略につきましては、新たな視点として、例えばソサエティ五・〇の実現であったり、SDGsを原動力とした地方創生、そういった観点もございますので、そういった部分を反映させながら人口減少の抑制に努めてまいりたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  国の方針、それもしっかり受けとめられて、えびの市なら、えびの市でできる方策として、行政のほうもしっかりと模索をされているということで承知いたしました。  外国人労働者の受け入れ対策等もお伺いしたいと思いましたけれども、少しお時間、時間が延長しておりまして、あと一点だけ質問を用意しておりましたので、このまち・ひと・しごと創生総合戦略についての質問はこれで終わらせていただきます。  公務員採用試験の取り組みについてということで、時間のある限り御質問させていただきますが、今地方では、若者の都市部への流出や、また減少で自治体職員の採用の多様化が進んでいるということもお聞きします。公務員採用について市民の声もさまざまとございますが、二、三紹介しますと、言葉や土地勘、地域の歴史感を持った人材の採用がなされているのかなとか、違う視点でえびの市に新しい風を吹かせるような地域外からの人材もやはり必要ではないかなとか、起業者の出身の受け入れもこれは大きなメリットがあるんじゃないかとか、専門職の人材の確保に現在のところはどうなんだろうか、支障はないのかなとかさまざまでございます。えびの市が現在行っている公務員試験の方法で人材確保のために苦慮しているところや課題等はないものかお伺いいたします。 ○総務課長(宮浦浩二君)  現在職員採用につきましては、あくまでも競争試験によることを基本としております。試験方法につきましては、第一次試験といたしまして教養試験、適性試験、あと土木技師等の専門職につきましては、これに加えて専門試験を実施しているところでございます。さらに二次試験のほうで作文試験、面接試験等を実施しております。特に面接試験におきましては、市職員として求められる態度や意欲など人物重視の評価も行っているところでございます。  また、近隣市町と試験実施日を同じにすることで、本市への採用を第一希望とする受験者の確保にも努めているところでございます。課題といたしましては、今議員よりございましたとおり、専門職におきまして一部希望者、応募者が少ないというような状況はございますが、こういった場合につきましては、複数回公募をかけたり、年間を通して公募をしているような状況で対応しているところでございます。課題としては、そういった専門職で一部希望者が少ないという状況が見られるというところは課題と考えているところでございます。 ○九番(松窪ミツエ君)  九月の採用、人材を第一希望者をなるべく確保できるようにというような当局の努力もさることながら、やはり専門職におかれてはなかなか人材が集まってこないというような大変な極面もあるようでございますが、採用の応募率でいきますと、例えば市内と市外、比較したときにはどのようなものでございましょうか。そこら辺お示しください。 ○総務課長(宮浦浩二君)  本年度の状況で申しますと、約四倍程度の応募がございました。その中で、実際、現在出身地等を聞くということはできませんので、あくまでも受験申込書等の記載事項から推測するということになりますが、こちらの希望者につきましては、ほぼ全てが本市出身者または縁故者という状況であるかと推測しております。 ○九番(松窪ミツエ君)  私がこれをお尋ねしたのは、やはり総合計画の中でも学校教育から育てて、ふるさとに残る人材を育てたいという願いが込めてございます。そしてまた、飯野高校に対する市民の熱い思いもございます。そこで、市民の思いがどれだけふるさとへの思いの若者を育てているのか、そればかりではないかとは思いますけれども、大きなそこらあたりの要因があるのではないかなということを思いましてお尋ねしたところでございました。ことしの採用試験では、一般事務で四人、文化財で一名との公募がございましたが、この応募につきましてはどのくらいの、今お答えいただいたのかもしれませんけれども、再度お尋ねいたします。 ○総務課長(宮浦浩二君)  今年度につきましては、一応四倍程度の申し込みがございまして、その全てが、推測されるところでは本市の出身もしくは縁故者ということになるかと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  わかりました。人材を求めるためには情報発信や求める人物像を採用する手法の確立ができ上がっているのか、できてないのか、いろいろな現状もあるかと思いますが、現在の職員、今課長に説明していただいた一次試験、二次試験、そこらあたりの職員の採用のあり方について市長の見解をお伺いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  職員採用試験につきましては、いろいろな取り組みをされてる自治体があるということも承知しておりますが、えびの市におきましては、現在の競争試験から面接といった形の採用を進めておりまして、問題がないと考えておりますので、今後もそういったやり方で採用していきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  ほかのことを、そろそろ人口減少とか、職員の減少とか、自治体が縮小していきますとそこらあたりの課題も出てくるかと思いますが、市長も何か考え初めていらっしゃるのかなということをお伺いしたいところでございましたが、何らそこら辺には支障がないということで理解していいということでございましょうか、市長。 ○市長(村岡隆明君)  職員の採用に当たりましては、地方公務員法にも平等取り扱いの原則ということもございますし、先ほども御質問の中にもありましたように、地元採用であったり、逆に市外からの採用、そういったいろいろな御意見もある中で、今のやり方の中でそういったものも平等に見ながら採用していくということが、一番えびの市に求められる人材を採用できるのではないかと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  今後、えびの市の採用試験に応募者がいなかったというようなことがないように、先を見据えた取り組みはなされるべきかと思います。そこら辺、どうか市長の見解、もう一度念を押してお伺いしたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  まず、当然優秀な人材が欲しいと思っておりますので、多くの皆様方が魅力を感じるような職場にしていくことも大事だろうと思っております。えびの市のために人生かけて働きたいというような魅力のある情報発信等も含めて、やっていきたいと思っております。 ○九番(松窪ミツエ君)  採用試験後は、やはり人材育成、今市長もおっしゃいました。この取り組みについて、総務課長はいかがお取り組みを今後もなさっていかれるお考えをお示しいただきたいと思います。 ○総務課長(宮浦浩二君)  採用された新規採用職員の人材育成につきましては、これまでも入庁時、また半年経過後、それから宮崎県内の市町村が集まりまして、新規採用職員が一堂に会しまして、宮崎の研修センターのほうで研修するという機会も設けておりますので、今後ともそういった機会を捉えて、新規採用職員、特に新規採用職員については重点的な研修を行っていきたいと考えております。 ○九番(松窪ミツエ君)  以上で終わらせていただきます。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午前 十時四十五分                     開議 午前 十時五十五分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、五番中山義彦議員の発言を許します。中山義彦議員。 ○五番(中山義彦君)  皆さんおはようございます。令和元年も残すところ一カ月弱となりました。硫黄山噴火から二年目を迎えて、稲作への影響をいまだ払拭できない状態でありますが、ことしは日照不足や虫の被害が重なって、米の収穫が例年に比較して減少した農家さんが多々あられると聞きました。御心痛いかばかりかと察しております。  では、令和元年最後の一般質問を行いますが、もう一般質問につきましては、特にいろいろな施策についての市長の見解を問うというのを主眼に置いて、させていただきたいと考えております。  一番の介護保険について、第一号介護保険料を低減させるための対策を示せとサブタイトルをつけておりますが、令和元年九月定例会で先進的に取り組んでいる日向市へ職員を出向、または派遣させて、導入を図る提言をいたしました。市長答弁は「日向市のような取り組みに追いつくようにしっかりと進める」との答弁でありました。どのようにしっかり進めていくのか具体的な説明がありませんでしたので、ここで説明を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  介護保険料を低減させるための手段ということで職員の出向の御提案をいただきました。出向となりますと一年間、日向市役所で働くということになりますけれども、当然、日向市以外のいろいろな先進事例も現在でも入ってきておりますので、しっかり先進事例を学んだり、情報共有を図ったり、そういったことは今後とも大事だと思っておりますし、他の市町村の取り組みをそのままえびの市に持ってくればいいということでもございませんので、えびの市の実情をしっかり把握しながら、介護保険料の低減、介護保険の適切な運用ということを今後とも職員には指示をしていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  先進的な都市というのが日向市だけではないということは、全国的に見ればそのとおりでございますけれども、やはり県内の取り組みに先進的に取り組んでる都市としての事例を挙げたことでございますけれども、まずこの取り組みについては、相当のやはり市としての体制も整えないといろいろな施策を打てないと思います。そのためには取り組みとして、市の体制あたりをどのようにするかということも含めて、先進的な先進都市の取り組みをどのように導入するかということをもう少し具体的に決めて、取り組んでいただけなければ、なかなか前に進んでる都市には追いつかないということになっていくんではないかと考えておりますが、再度市長の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  いろいろな先進事例が当然ございます。人口構成の中身であったりとか、えびの市はかなり高齢化率が高い中での介護保険の運用をしておりますので、情報共有しながら、えびの市の政策として生かせる部分と、なかなかえびの市では効果が発揮できないそういった先進事例等もございますので、先ほども申し上げましたとおり、えびの市にあったえびの市の市民の皆さん方がみずからが健康寿命を延ばしていきたいというような、思っていくような誘導というところをしっかり職員には発揮させたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  職員の皆様に発揮させたいというためには、それなりの体制、今の体制でいいのかということも考慮されての答弁だと思いますけれども、一応この件については、時間がありましたら再度お伺いいたします。  次に、百歳体操の場に保健師を派遣する検討をしているという回答でございましたけれども、決定しましたでしょうか、御答弁をお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  前回の御質問で作業療法士等の委託、参画等の御質問等もいただいております。その検討結果につきましては、介護保険課長をして答弁をいたさせます。 ○介護保険課長(田中良二君)  九月定例会で議員のほうから発言を受けまして、その後本市のほうで調査を行ったわけですけれども、今市内には理学療法士の方が十名、そして作業療法士の方が六名、合計十六名おられるわけですけれども、全員がいずれかの施設に勤務されているという状況がございます。そのため、今現在、本市では百歳体操、六十一の会場で約千百人参加しておられるわけですけれども、その方々に仮に理学療法士の方、もしくは作業療法士の方にお願いして個別に指導をしていただくとなりますと、現在の介護保険料では対応できないものですから、介護保険料の引き上げとか、そういったことも含めて検討する必要があると考えております。 ○五番(中山義彦君)  課長の御答弁ですが、保健師の検討しているという点については、どういう検討結果になったんですか。 ○介護保険課長(田中良二君)  現在、各会場におきまして百歳体操を行われておりますけれども、そこには定期的に、保健師は介護保険課に所属している保健師、あと嘱託の保健師も派遣しながら、個別に対応はしておるところでございます。 ○五番(中山義彦君)  完璧ではありませんけれども、保健師を派遣してやってるということですから、ここをもう少し前に進めていただきたいと思いますが、私が前回申し上げました提案については、やはり今課長のほうから市内の有資格者の人数について説明がありまして、在籍しているというのは当然そういうことでございましょう。だから、ここは前回言いましたのはあえて委託してということを申し上げたはずなんですが、高齢者一人一人の体調にあわせて指導したり、ケアするぐらいのもう少し踏み込んだ対応をしないと、介護保険を極力使わなくてよい健康な高齢者をふやすことは難しいのではないか。ぜひ取り組んでもらいたいんですけれども、心配してますのは、第七期の計画にありますように、二〇二五年には平均介護保険料約八千四百五十円というような数字も計上されているわけです。こういったことが低減できる施策というのは待ったなしで、今の時点からしなければいけないということで提言しているわけですから、もう一回、今言いました高齢者一人一人のケア指導を行うという一つの施策として申し上げました専門職の派遣について市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  先ほど介護保険課長のほうからも答弁がありましたとおり、介護保険の中での運用ということになりますと、その委託費というのをどこかで捻出してこなければいけないという部分がございますので、現在はボランティアの皆さん方でそういった活動をしていただいて、保健師の皆さんが時々サポートして一緒にやってるという状況でもございますので、そういった歳出と歳入のバランス、そういったものをしっかり見ながら進めていく必要があるのではないかと思っております。 ○五番(中山義彦君)  たしかに施策を打つための費用というのが必要なんですけれども、やはり今百歳時代と言われる中で、えびの市の将来の姿として健康な高齢者の方がふえて、他の市町村から見て、非常に元気で生活されてるというまちをつくるというのが目的ですから、費用対効果とは言いませんけれども、そこだけを全面に出してということでは、非常にそれは達成できないんじゃないかと思いますので、再度この点については御検討いただいて、また次回御質問しますので、前向きな御返答いただきたいと考えております。  次に、産業団地について毎回御質問させていただいておりますけれども、全般について伺います。  まず、一番目として、今盛り土の施工中でございます。一部調整池の掘削をやってるということでございますが、この施工の状況の中についてお聞きしたいことがありますが、盛り土施工の今の現状については、委員会のほうで先般視察をさせていただきまして、状況報告も担当課のほうから受けたところでございます。技術的な細かいところは審議しませんでしたけれども、盛り土施工中の、盛り土試験ですね、これは何をする計画であるのかお聞きします。 ○建設課長(森 隆秀君)  盛り土の試験につきましては、まず転圧をした後にプロフローリング等を行います。その中で千立米に一回程度の密度試験を行っているところでございます。一層目、三工区で申しますと一層目から七層目までで試験を行っているところですが、各層ごとに密度の確認をしまして基準値以上であることを確認した後に上の層を乗せているような状況でございます。 ○五番(中山義彦君)  今課長の御答弁が、私の知見からいきましても、一般的な試験は実施されてるということで、このことが後々誘致企業さんに迷惑をかけない、誘致企業さんとトラブルを起こさない、一つの市としての事業者としてのやるべきこと、責務だと思っておりますので、引き続きこの件については十分な手順を踏んでやっていただきたいと考えております。  二番目の企業誘致の現状について伺うということですが、今時点で内定、または決定している企業はありますか。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  現時点におきまして、進出に対して立地協定等を締結した企業はないところでございます。 ○五番(中山義彦君)  市長に伺いますけれども、企業立地協定これを結ばないことには前に進まないわけで、契約もできないということなんですが、内々企業と誘致について協議されてる中で、市長の腹の中に何社ぐらい、ここは大丈夫だろうというものがあるのかどうか、ここについてお伺いします。 ○市長(村岡隆明君)  複数社と今交渉当然進めております。かなり確率が上がってきた会社もございますし、最終的な調整という段階で、まだ課題が残っているというような企業もございますので、ただ、それぞれの企業が現在もPRたくさんしておりますけれども、具体的に前進しているというところに関しては、確実に前進をしているというところでございます。確実性についてはなかなかまだ公表できないところではございますが、手応えは感じているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  先般の一般質問、定例会等々で、施工途中いわゆる二〇二一年二月完成の予定だと理解しておりますけれども、それまでにでも企業との契約は前倒しして進めていく考えもあるということですが、これについてはいかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  現在PRを行っている内容を見ていただいてもわかるように、随時受け付け中ということでPRをしております。令和三年度の完成ということは明記しておりますが、現在でも受け付けをしておりますので、受け付けに向けた申請であったりとか、そういったものが来てるところでございますので、当然早い時期に立地協定を結ぶことができれば、造成終わる前でも協定は結ぶことになると思っております。令和二年度完成ですね、令和三年の三月、令和二年度完成ということで告知をしているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  この企業誘致については、我々議会のほうも議案が通って進んでおるわけですから、情報があったら逐次担当課のほうに情報を流すというんですか、申し上げるということについては、現在大小あっても進めているところだと理解しております。  次に、市の総合計画でも、えびの市には幾つかの防衛施設が存在し、基地交付金制度等の財政援助の充実を要請し、駐屯地の存続、増員増強活動を推進するとしています。  また、十一月二十六日の新聞報道によりますと、日米共同訓練が来年一月に二〇一〇年実施以来、約十年ぶりに行われるとされ、市長も受け入れの姿勢を表明しておられました。このように自衛隊と深い関係にある我がまちでございますけれども、その利点を生かして、国の関係省庁や関係企業に、えびの市への防衛関係の企業進出を働きかけたらどうかと思いますが、そのような活動は今までしてこられたのか、または、今後どのような働きかけをしていくお考えなのかを市長から御答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  防衛関連企業の誘致ということで過去にはお声がけをしたケースもございますが、当然具体的な産業団地の話等もない時期でございました。今回はかなり具体的なセールスができる状況になっておりますので、十一月末に行っておりますが、防衛関連の関係の企業へのパンフレットのダイレクトメールでの郵送と、送達ということ等を行っているところでございます。防衛関係に具体的にということはまだ動いていないところでございますが、そういった関連企業等も含めてダイレクトメールを発送させていただいているというところでございます。 ○五番(中山義彦君)  市長の御答弁どおり、市としては動いておられるということでございますので、今後強く関係の深い防衛関係の企業様、関係省庁様への要請、申し込みしていただいて、進めていただきたいと考えております。  次に、三番目の地域医療問題等についてでございますけれども、その一、地域医療と市立病院のあり方についてでございますが、ことし九月二十四日の新聞報道によりますと、厚生労働省は、全国千四百五十五の公的病院のうち四百二十四病院を診療実績が乏しく、再編統合の議論が必要と判断したと記載されております。えびの市立病院もその対象になっているわけですが、しかし、公立病院は黒字経営に属さない医療も賄っていることも十分理解しているわけでございます。えびの市立病院も、年間二千万円程度を予算計上し、施設設備の改善に取り組んでおられます。  しかし、地域医療の充実は待ったなしの状態であることも事実でありまして、その中で、二次医療圏西諸としては調整会議で議論を重ねておられるだろうと思いますが、えびの市立病院として地域包括ケア病床設置はなされたものの、その後決定した事項はありますか。 ○市長(村岡隆明君)  今の地域包括につきましても、公表された厚生労働省の公表の中には、その分は考慮されてない数字が出ているわけでございます。当然えびの市としても地域包括等を入れながら、新たな病院経営の模索もしておりますし、当然黒字経営を目指してしっかり運営は進めていきたいと思っておりますが、今議員がおっしゃったような、特に救急指定のサービス、こういったものはしっかり保持していく必要があろうかと思っておりますので、効率化ということも考えていきますが、えびの市立病院の存続ということに関しては、しっかり西諸で話し合いをしながらということになりますけれども、私としては、しっかり残していく方向で充実を図っていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  市長の答弁としては、えびの市立病院を残していく方向で取り組んでいくということでございますので、次ですが、また、ことし六月定例会での市長答弁では、病院の経営者だけの連携でなくて、介護施設等との連携も深めていくということでありました。関係者との協議はなされたのか、市長に伺います。 ○市長(村岡隆明君)  この、ちょうど国の発表とちょうど期を同じ時期になりましたけれども、私としても、えびの市内にある医療サービスの効率化ということを図っていく必要があるのではないかと、当然西諸とか広域での医療連携というのも大切でございますが、現在あるえびの市にある医療サービス、当然民間の施設も含めてでございますが、こういったものを効率化して提供することで足腰の強い経営であったりとか、効率のいい医療サービスが提供できるのではないかということで、現在アンケート等を市内の機関には発送させていただいて意見聴取を今しているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  この検討については、協議についてはアンケートということですけれども、どのような、大まかでいいです。どういうものを求めてアンケートを出されたのか概論でいいですから答えてください。 ○市長(村岡隆明君)  当然市内の民間の医療団体、病院の中には自分のところの患者さんを入院させるために市立病院が必要だというようなことを含めて、市立病院の必要性はいつもお話をしていただいてるところでございます。そういった中で、病院経営そのものを広域で見直さなければいけない時期の中で、市立病院も含めてえびの市の医療サービスをどうやって提供していけるのか、具体的には、市立病院に対していろいろなサポートができないか、そういったことも含めてアンケートを出しているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  市立病院に対してサポートできないかということは、どういう連携をとれるかという意味に置きかえていいんですか。 ○市長(村岡隆明君)  まず、各病院が抱えている課題の抽出をまずアンケートの中にはございますが、一番最後には、公立病院への各民間の病院からの協力体制がどういったものができるのか、どういったものがあれば公立病院として存続が可能なのか、そういったところの提案も含めてアンケートをとっているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  では、そのようにアンケート調査から進められてるということでございますので、先ほど申しましたように、地域医療の充実、維持というのは待ったなしの状態ということも勘案されて、早く進めていただきたいと考えております。  地域医療と市立病院の関連、あり方についてはこの程度にしますけれども、二番目として市立病院の運営について伺います。  まず、事業損益についてお聞きしますけれども、平成三十年度の未処理欠損金は約六億四千二百万円となっており、前年度比約六千六百万円増と理解しておりますが、間違いございませんか。 ○市立病院事務長(藺牟田順子君)  はい、そのとおりでございます。 ○五番(中山義彦君)  年々増加している傾向にあるんですが、ことし六月定例会で事務長から説明がございました。平成二十七年に実施した経営診断で現状の課題を把握し、先ほどの地域包括ケア病床への転換も図ったと、しかし一番の課題は医師の不足だという答弁がございました。たしかに一番大事な課題は医師の不足かもわかりませんが、そこで市長に伺います。地元新聞のことし七月号の解説を読みますと、六月定例会での傍聴者の意見として、外来患者数の減少の要因として午前中診療制度に変わったこと、薬の処方サービスが低下したことを指摘していると記載されています。このような市民の方の意見について市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  確かに外来の患者さんが少なくなってきてるということが収益の減につながっているところは確実だと思っております。当然医師が七名とかいたころは、当然午後の診療もしていたわけでございますが、四名体制で予約等で引き続き行っていただいてる、午後まで診療していただいてる医師の方もいらっしゃいますけれども、なるたけ患者さんが来やすい環境を整えていきたいと考えております。 ○五番(中山義彦君)  それであれば、確かに市長がおっしゃった患者数の減少というのが収支に大きく影響してるということでございますので、市長、今おっしゃった対応を具体的に決めて、とっていただきたいと考えております。  また、二番の産業団地の企業誘致と関連するんですが、市立病院を自衛隊の地区病院に移行するというような考えはないのか、市長に伺います。 ○市長(村岡隆明君)  これまで医師確保の中で自衛隊の病院にいらっしゃった方への打診であったりとか、退職される方への打診等は過去に行ったケースもございましたが、病院の運営自体を防衛関係ということは、今は考えていないところでございます。 ○五番(中山義彦君)  自衛隊の地区病院の考えはないということなんですが、これ一つの施策ですから、一番目に申しました地域医療とえびの市立病院との関係ですね、そのための連携ですが、目的は市立病院がある形に、今の形よりもうちょっといろいろな市民サービスだとかそういうもの向上させて自立していくこと。市長も「残す」とおっしゃいましたので、これが目的、そのためには今の市立病院の姿でいいのか。  もう一つは、経営体の姿を変えるのか、こういったものもやっぱり検討の中に入れて進めていっていただかないと、今の数値のまま、先ほど申しましたように、増加している傾向にあるわけですから、もう少し、そこあたりも含めた形での今後の検討をお願いしたいと思いますが、市長の考えを再度伺います。 ○市長(村岡隆明君)  経営体、経営のやり方、直営なのかほかの方法での経営なのか、当然そういったことも考えていかなくてはいけない部分だとは思いますが、現時点では、しっかり直営として、先ほども言いました市内の医療サービスの効率化であったりとか、包括への転換であったり、そういったことを努力しながら、何とか黒字に近づけていきたいとは考えておりますし、まずは、市民の皆様方が利用しやすい、利用者がふえるような病院経営に向けていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  人口が減少する現状の中での市立病院の経営というのは、非常に困難を来す、非常に難しい時代になってきたわけですけれども、我々もこの医療体制というのは、えびの市として何らかの形で担保して、できないものについてはこういう体制でやるという地域医療体制、こういったものに絡めて確立していかなければいけないということですので、提案するべきところがあれば、また議会のほうからも提案させていただきたいと思います。  次に、農地の利活用についてなんですが、道の駅周辺農地の活用についてこの地域の土地利用についての市長答弁は、道の駅周辺は現在は都市計画の用途地域に指定しているため、集落地域制度は適用できない。地元の要望があればいろいろな土地の活用方法を検討していくが、地元組織からそのような話は出てきていないということでございました。しかし、えびの市で一番人の集まる道の駅周辺地域ということを踏まえると、市としても重要なエリアではないかと考えます。したがって、市が計画性を持って主導的に地元に働きかけて、整備していかなければいけない地域であると考えておりますが、市長の考えはいかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  前回も御答弁いたしましたが、圃場整備等を地域の皆さん方が望まれるのであれば、当然そういった方向で土地の利用の目的も変えて、圃場整備ができるような環境整備というのは行政のほうでもやっていけると思っておりますし、現在の整備の計画、南側のほうに関しては、土地を取得したいという思いもございましたが、うまくいかなかったケースもございます。それ以外での都市計画というのは、えびの市のほうでは特に開発の目的を持っておりませんので、先導的に開発をしていくという計画は今のところはないところでございます。 ○五番(中山義彦君)  後でまた御質問しますけれども、アウトドアビジターセンターですね、ここも新しい指定管理者の議案が上がってきておりますけれども、誘客の増大を図るために、ビジターセンターも新しい指定管理者の議案を上げてこられたんだと思っております。周辺を広く捉えて土地利用を考えるべきことだと思いますけれども、市長の再度の答弁を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  当然道の駅周辺で、今度は指定管理者も変わりますけれども、新たな取り組みのニーズ、基本的にはアウトドアビジターセンターから市内各地のアウトドアが楽しめるところに誘客したいと思っておりますが、今の敷地内で足りずに、新たな施設の必要性であったりとか、そういったものが出てくればまた考えていかなければいけない部分は出てくると思っておりますが、現時点ではそういった計画は持ってないところでございます。 ○五番(中山義彦君)  新しいビジターセンターの指定管理者、ここを入れることが先ほど言いました目的であるとするならば、そこも考慮して、あの地域を考えていくと整備を考えていくということをやっていっていただきたいと思いますので、そこは答弁は要りませんけれども、よろしくお願いしておきます。  次に、五番、まちづくりのための補助金活用・運用についてということで、まちづくりのための補助金運用に関連してそれを扱う市の体制についてお伺いします。  運用に当たる窓口業務を市のどこが担当して、誰が窓口なのかというのは、補助金を受ける側の市民としては、利便性等の点から大変大事なことです。例えば似たような補助金も幾つかの担当課に分かれていて、市のどこに相談したらいいのかわからない等の市民の声を聞くわけでございます。  そこで、運用のための市の体制として、市役所に補助金に関する総合窓口を置くことを提言いたします。そのことで市民等々の皆様から、補助金に関する問い合わせへの対応をスムーズにすることや、手続等業務指導がスムーズに行われることにつながっていくと考えているわけです。また、国・県からの情報を今以上に早く一元管理することで、補助金の活用・運用がより進展するんではないかと考えております。ぜひ市民サービスの一環として創設してもらいたいと考えておりますけれども、市長の考えはいかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  まちづくり補助金課のような組織はないわけでございますが、現在まちづくりのための補助金に関する窓口としては、市民協働課が担当いたしておりますので、当然市民協働課に御相談いただければ、市民協働課が管理している補助金以外の説明等も市民協働課のほうでできると思っておりますので、えびの市としては、まちづくりのための補助金の窓口は市民協働課が担当しているということになっております。 ○五番(中山義彦君)  担当窓口は市民協働課のほうで担当されるということですから、そこの市民からの相談があったときに、スムーズに対応できるようにもう一回周知しておいていただきたいと思います。  次に、飯野高校の存続問題でございますけれども、市としての具体的な支援策を示せと通告いたしましたけれども、市長は、飯野高校については支援するといろいろな場で明言されております。どのような支援をしているのか、大きな項目でいいので具体的に答えてください。 ○市長(村岡隆明君)  飯野高校への支援策につきましては、飯野高校を守り育てる会をつくりまして、その中で検討しながら、年次的に中身については変更してきたところもありますが、具体的に申し上げますと、給付型の奨学金、貸し付けではなく給付型の奨学金として成績優秀者に対して毎月二万円の支給であったりとか、通学費の支援、通学困難な校区をこちらのほうで指定いたしまして、生徒に毎月五千円、三年間を支給しております。  または、学力向上支援ということで、公営塾成銘館という名前をつけておりますが、これの運営費を市のほうから出してきております。また、ことしは起業家育成プログラムということでいろいろなセミナー等も開かせていただいておりますし、全国枠等に目を向けると、下宿の移住者に対する助成と、そういったものも対応しているところでございます。今後は特に全国枠というところがふえてくるのではないかと思っておりますので、そういったものの見直し等も含めて進めていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  今市長から詳細な説明がございましたけれども、ほぼ私が理解している範囲だと思っておりますが、ここで提案でございますけれども、支援策の一つとして、スクールバスを回すことを提案いたします。高校進学を目指している学生にとっても、そういったものがあれば飯野高校受験のきっかけにもなるだろうと考えますが、いかがですか。 ○市長(村岡隆明君)  スクールバスに関しましては、これまでも御要望であったり提言等も受けたところでもございますが、なかなかタイミングの問題であったりとか、コースの問題であったり、例えば、ではえびの市の皆さんでほかの高校に行ってらっしゃる方との平等性とか、そういったことを考えるとなかなか難しいところでございまして、公共交通機関の利用の検討であったりとか、そういったことを進めていくのがまず最初かなと考えております。 ○五番(中山義彦君)  いろいろと検討で規制というか、そういった縛りもあるような気がしますけれども、そうじゃなくて、えびの市として飯野高校を存続させるために、将来各県、国の施策として高校の統廃合というのはうわさを聞いております。そういったものに負けずに、飯野高校を五年でも十年でも長く存続させるためには、抜本的に皆さんの気を引くというか、対策をとっていかなければいけないということで、これを提案したわけでございますので、ぜひ検討していただきたいと思いますが、検討していただけますか。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも支援の中身につきましては、随時対応をかえてきております。いろいろな支援策を進めながら評価をいただいているところもございますけれども、何といいましても、やはり飯野高校そのものが子どもたちが行きたいと、行きたい学校になるということがもう一番効果があるのかなと。今の飯野高校生が非常に積極的にいろいろな活動をしてくれていて、学校も含めてそういったサポートであったりとか、いろいろな団体が、飯野高校生に対して新たな活動の枠組みを広げることに協力をしていただけるような環境がございまして、そういったことが一番の高校の魅力、飯野高校でそういった学力向上はもちろんですけれども、社会貢献であったりとか、社会課題解決であったりとか、そういったことを勉強したいと、体験したいという子どもたちに対して一番魅力が出てきてるというような部分もございますので、今御提案があったようなハード面、行政ならではの部分も含めてソフト面の充実、こっちが重要じゃないかなと思っておりますが、今後とも、あらゆる形で飯野高校の支援の方法ということは検討していきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  飯野高校の先生方とは、個人的に意見交換を頻度を重ねてやってるんですけれども、非常に頑張っておられる。ですが、それにプラスアルファの市の支援として申し上げているわけでございますので、ぜひ、今の市長答弁でございますけれども、前向きに御検討いただきたいと考えております。時間の都合でここで一旦この件については終わりますけれども、時間が残れば、再度もう一点残ってますので御質問いたします。
     次の七番に自然エネルギーの活用についてとありましたけれども、時間の都合で飛ばさせていただきまして、八番の市の財政運用についてというところに移らせていただきます。  中長期財政見通しについて十年程度のスパンのものを作成するとのことでありましたが、いつごろをめどにつくられる予定か、簡潔にお答えください。 ○市長(村岡隆明君)  財政見通しの検討の中身につきましては、財政課長をして答弁をいたさせます。 ○財政課長(山口 忍君)  今御質問のありました中期財政見通しにつきましては、今どういった形で作成するか検討しているところでございます。平成三十年度の決算であったり、令和二年度の当初予算を見通してのシミュレーションということになるかと思っておりますので、早期に作成いたしまして、なるべく早く議会のほうにはお示ししていきたいと考えております。 ○五番(中山義彦君)  その作成する後で拝見しての議会からの提言、提案もいいんでしょうけれども、作成する途中ということでございますので、その作成する書類の考え方ですか、作成の考え方について、平成二十九年作成の中長期的財政見通しの中で私が疑問に感じたことをもとに二、三点お伺いします。  一つは、歳入の中の自主財源、それから依存財源があるわけですが、市税ですね、これの各年の金額は何を根拠に算出されるつもりなのか、簡潔に答えてください。 ○財政課長(山口 忍君)  次回作成予定の今検討している内容でございますが、地方税につきましては、令和二年度の当初予算をベースといたしまして算出していく予定としているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  この市税ですから、えびの市がつくられてるまち・ひと・しごと創生人口ビジョン、こういったものに将来推計なんかが載ってるわけですね。こういった数字がどうなのかという検証もしながら、こういったもののことが一つのベースになってつくられるということじゃないんですか。簡潔に。 ○財政課長(山口 忍君)  今議員のほうから提言がございました内容等も含みまして、令和二年度の当初予算であったり、平成三十年度の決算であったり、そういったものを見ながら策定していく予定としているところでございます。  次回作成予定の中期見通しにつきましては、人口減少でありましたり、そういったものも加味していきながら、また、あと国の作成しております中期の経済財政に関する試算等も参考にして、そういったいろいろな計画試算等をもとに作成していきたいと考えております。 ○五番(中山義彦君) わかりました。  次に、歳入のもう一点ですが、普通交付税の数値設定、これについて平成二十九年度の見通しの中で私が感じた疑問点の一つでございますので、どういうふうに数値設定されるのか、これも簡潔に。 ○財政課長(山口 忍君)  交付税につきましては、財務省が作成しております平成三十一年度の後年度歳出歳入への影響試算というものを参考にいたしまして、伸び率等の推移を見込んで試算する予定としております。 ○五番(中山義彦君)  財務省、国がつくったものをベースにするということですが、私が疑問に感じましたのは、これでよろしいかと思いますけれども、前回つくられた数値見ますと、落ち率が低いというふうに私自身は感じて、ほかの方の意見も聞きましたら、そういう意見もありましたものですから、そこをちょっと疑問に思っただけでございますので、そこは論拠のぴしっとした説明のつく資料としていただきたいと思います。  今後、市の財政運営は厳しくなっていくと考えられます。ことし九月の一般質問で、新しい自主財源の創出の必要性を提言したとき、市長は経済活動の活発化や産業団地等の固定資産税での自主財源の確保を進めると言っているが、この答弁は今も変わりませんか。 ○市長(村岡隆明君)  それだけではないと思いますけれども、そういったことも一つの大きな要因だとは考えております。 ○五番(中山義彦君)  時間の関係で端的に申し上げます。この産業団地の「固定資産税」という文言をそういうお考えで入れるということは、産業団地の初期投資の回収に充てるという説明でしたでしょう、十年間で、だから矛盾してるんですよ。こういったもので充てるとしたら、相当やはり企業誘致が進んで、ここ数年、二、三年のうちに、それこそ大手企業が全てあそこを埋まった状態で、早く、三年間の猶予期間を終わった四年目から税収が入ってきて、前倒しでそういうものが入ってきたらそういうことも考えられるんだけれども、そこが見えないうちに、十年間でもとをとると言ってるのは、固定資産税等々と言ってるわけですから、そこあたりは矛盾してると思いますので、もう一回ここは市長考えていただいて、次の一般質問でもう一回お聞きします。  九番のアウトドアビジターセンターについてでございますが、一番の二〇一七年度末から二〇一九年度までアイロード・プラスさんが指定管理をされておられるわけです。そこの成果をお聞きしたかったんですが、時間の関係で割愛はしませんけれども、ありましたら後でお聞きします。  問題は二番ですけれども、当初は三年後の令和二年度から自主管理で運営とのことであったんです。それが、なぜ、また新しい前の指定管理者よりも高額な指定管理料を出して、また三年間やるということになったのか、いい悪いというよりも、そこの論拠は何なのかと、それを説明してください。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、二年間で指定管理料を決めて二年間の運営をしていただくということでございますが、当然いろいろなアウトドアのアクティビティを紹介する中で、紹介される方から財源をいただいて、アウトドアビジターセンターの運営にそれを足していただくと、将来的には、えびの市からの指定管理料、道の駅もそうでございますが、指定管理料が少なくても経営できる、そういったものを目指していただきたいということで、現在でも、当然道の駅もそうですけれども、えびの市からの支出が少なくて自主運営ができるような経営体制というのを目指して、次の指定管理者にも行っていただきたいとは思っております。 ○五番(中山義彦君)  先日の委員会でも、この件については委員の方からいろいろな質問というか、市民からの声等の発言がありました。そこはまた、市長、報告を受けていただきたいと思うんですが、いわゆる私が申し上げたいのは、途中省きますけれども、アイロード・プラスさんが二年間で培ったノウハウその他を、新しい指定管理者がそれを生かして、そのノウハウにより収入を確保することによって、指定管理料が安く済んだり、さらに今以上の成果を出すというのが本来の姿じゃないんですか。そういうことで、当初指定管理料を出すときに、何回も「二年間、指定管理料は二年間で、三年目から自主独立してもらいます」という発言があったはずです。これが本来の姿じゃないんですか。そこについての見解どうですか。 ○市長(村岡隆明君)  市が指定管理料を払う期間というのは、なかなか決めるのが難しいところもございますが、先ほども申し上げたとおり、当然指定管理料がなくても自主運営ができると、そういったところを目指していただきたいと思っておりますし、もともとは公共施設でございますので、当初の目的であるアウトドアビジターセンターの目的達成ということを、まずは一番にやっていただきたいということでございますので、当然それを進める中で、自主運営ができればさらにありがたいと、今回の指定管理者にも、やはりそういったところは求めていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  一般的に考えて、先ほど私が申し上げたのは、それが本来の姿であろうということを申し上げてるわけです。ここを根底に置いて、次の指定管理者あたりへの決定だとか、金額の決定だとか、それからやっていただく項目あたりも詳細に書いてありますけれども、こういったものを含めてそうですが、こういった二年間やったものがどこに生きてくるのかということも含めて、これが根底にあってやる、そうすれば、先ほど申し上げました本来なら指定管理料も前よりも安く、それから今以上の成果、誘客等の活動、これが出ていくというのが本来の姿ではなかろうかと私は理解しております。そこを考えていただいて今から運営をしていかないと、委員会でも出てきておりましたけれども、やはり市民の方たちから、あそこは何をするところだろうかというような意見も出てくるようでは、私から見たらどうしようもないと思っておりますので、そこもよく頭に入れておいていただきたいと思います。  もう一点、三番目は時間があれば御質問します。  次の観光の推進なんですけれども、まず一番のえびの高原足湯レストラン、これは委員会で相当審議いたしましたのでここは割愛させていただきますが、次に一言だけ私が委員会で申し上げましたことを、重複しますけれども申し上げます。えびの高原に行った方が、おいしい地産地消のものを食べたいという意見がかなりあるんです。これが実現して、これがこの話が普及していけば、広まっていけば、より観光客がふえるだろうと思いますけれども、例えばえびの高原荘あたりとのタイアップ等で、そういったものに対して対応するつもりはないのか市長の見解を伺います。 ○市長(村岡隆明君)  えびの高原足湯の駅に関しましては、委員会でも説明があったと思いますが、現在整備計画をつくって改修も含めて運営の方法も含めて検討しております。レストランの再建という御提案でございますが、過去の宮交さんが運営されているときの状況等もかんがみても、物販部分は黒字経営でございましたが、レストランの部分がなかなか厳しかったということも聞いておりますので、ただ、施設としては二階に厨房等もまだ残っている現状もございます。現時点では、一階を中心とした物販であったりとか観光案内、これをしっかりまずは軌道に乗せて、その後にその後の活用についてはめどをつけていきたいと、現在ではレストランを同時出発というのは、なかなか経営的に難しいんじゃないかと考えております。 ○五番(中山義彦君)  直営、指定管理でのレストラン経営というだけじゃなくて、申し上げておりますのは、近くにある既存の施設あたりとの連携だとか、そういったもうちょっと広く考えて対応していただきたいという提案でございますので、そこも含めて今計画中でございますので、そこの中にそういうのが含まれていくように検討していただきたいと思います。  次に、二番ですが、市内の既存観光地の件ですけれども、今のエビナビに掲載されている観光地のうち、市の所有だけのものではないんですけれども、見回り管理はどのようにされているか。もう一つは毘沙門の滝が今閉鎖中でございますね。それ以外に閉鎖しているところはあるのかどうか、簡潔にお答えください。 ○観光商工課長(白地浩二君)  エビナビに記載してある観光地の全てが観光商工課の財産ではございませんけれども、観光商工課の所管施設につきましては、各種点検及びメンテナンスを行っているところでございます。毘沙門の滝につきましては、議員御説明がありましたとおりでございますが、そのほかは運営させていただいてるところでございます。 ○五番(中山義彦君)  了解いたしました。  もう一点提案でございますけれども、亀城公園ですね、島津義弘公、この亀城公園にトイレの設置の要望がありまして、担当課とは協議した経緯があるんですけれども、検討はなされたのか、それについてお答えください。 ○社会教育課長(領家修司君)  市内史跡は観光の振興に寄与する観光資源の一つとして駐車場、トイレなどの便益施設の必要性は感じておりますが、現在の亀城公園は、見学者の長期滞在が見込まれないことや危機管理等の課題がございまして、近隣の市民体育館などの公的施設でのトイレ利用をお願いしているところでございます。 ○五番(中山義彦君)  今の件については観光の推進というんですか、観光のまちえびの、農業畜産のまちえびのということでうたっているわけですから、これについては、全体を含めてまたお伺いしたいと思っております。  十一番目の旧パーミス跡地の活用ということで、ここは少し読み上げますけれども、ことし九月の定例会での工場建設についての市長答弁では「契約書第九条の五年の期間は延ばせないか」と株式会社丸正フーズからの申し出があり、協議していくということでありました。その後、協議を重ねた結果、十一月一日の全員協議会での説明でその内容はわかりましたし、違約金の金額についても、同僚議員から株式会社丸正フーズの市の貢献度を勘案して金額の低減などの提案がなされておりますけれども、結果的には株式会社丸正フーズの意思を市側が受け入れた形であると理解しております。契約条項第一条は生きておりますけれども、株式会社丸正フーズへ売却した目的は、まちづくりの一環として工場等の建設操業していただくことであったはずでありますので、現時点では、株式会社丸正フーズに使っていただきたいとの市長の思いはお聞きしましたけれども、当初の目的を早く達成するために、引き続き市の提案も模索しながら株式会社丸正フーズと協議を重ねていただきたいと思います。市長の見解をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  株式会社丸正フーズは地元の企業でもございますし、接触する機会は非常に多ございますので、引き続き友好な関係を築きながら、先ほど取り交わしました決め事についても随時御提案をしていきたいと思っております。 ○五番(中山義彦君)  当然御周知のとおりだと思いますけれども、この議案は、平成二十九年六月に土地の売り、買う二つの議案が上がってきたのに端を発して進んできたものでございますが、繰り返しますけれども、平成二十九年六月の議案では、二、三年のうちにという向こうからの話があるという非常に説明としては、受ける側はいい話だということから始まって、それから契約書をつくった時点で五年のうちに食肉加工センターに供すると、それから十年の縛りを入れるということに少し変わっていったという経緯、これから今回は、向こうのほうから五年間を延ばしてほしいというものが、結果的には違約金という形で上がってきたという経過になるということでよろしいですか。市長。 ○市長(村岡隆明君)  そのとおりでございます。 ○五番(中山義彦君)  では、最後になりますけれども、飛ばしました七番の自然エネルギーの活用について何点かお聞きしたかったんですが、時間の関係でこの自然エネルギーについては、特にこの中で申し上げたいのはバイオガスに関しての点でございますが、毎回申し上げていますように、将来、畜産農家と農業との経営規模を調査したときに、農業のほうが減少の規模が大きいということを某報道がされたということは、市長も御存じと思います。そういったことで、ここら辺の農業・畜産のバランスをどうとるかという質問の中で、市長としては、えびの市は畑かんの充実、それから平場の田の生産が継続することから、現在と余り大きく変わらない範囲でのバランスがとれると考えておるということでしたが、これに変わりありませんか。 ○市長(村岡隆明君)  人・農地プランの策定であったりとか、圃場整備の推進、そういったこともかんがみますと、今、前回答弁したような中身、現状とそう変わらないという認識は今でも変わらないところでございます。 ○五番(中山義彦君)  最後の一点です。  いわゆるこのバイオガスを提言しているのが、やはり財政の問題も取り上げましたけれども、決して今から財政が上向きに上がっていくという、国全体から見てもそういう将来像は非常に薄いというようなことから、えびの市も当然厳しくなるだろうということになりますと、やはり市民サービスの維持、向上、ここはもう原点ですから、ここを守っていくためにも、それから市が自主独立の道を歩くためにも、財源の確保というのが大事なんだけれども、市長がおっしゃる財源の確保という方法とは別に、新しい事業によって自主財源を主目的にしたものについて取り組んでほしいということを申し上げてるわけですが、そこは御理解いただいておりますでしょうか、最後の質問です。 ○市長(村岡隆明君)  新たな観点から、新たな自主財源の方策を模索していただきたいという御意見の趣旨は理解しているところでございますが、現時点では、自主財源の確保につながるという確証がなかなか得られないところで、行政としてはなかなか動きがとれないというところでございます。 ○五番(中山義彦君)  では一般質問を終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 〇時  九分                     開議 午後 一時  〇分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、六番遠目塚文美議員の発言を許します。遠目塚文美議員。 ○六番(遠目塚文美君)  お疲れさまです。午後一番の今定例会三番目の一般質問をさせていただきます。  まずは、市長、昨日お誕生日だったとお伺いしております。おめでとうございます。どうぞこれからも健康に留意をされまして、えびの市民の心に寄り添った市政運営に努めていただければ幸いでございます。  また、朝一番でございました松窪議員からもありましたように、九月定例会の閉会の後、国内におきましては大変甚大な災害が起きまして、とうとい命も多数失われているところでございます。同じ県内でも竜巻が発生しました延岡市では、今もなお復興に力を注いでいらっしゃるとお聞きしております。いつ、何が起こるかわからない、そんな世の中になっておりますので、防災関係には十分に留意をいただき、命を守ること、そして命に寄り添うこと、そういったものにしっかりと私自身も寄り添ってまいりたいと思っております。お亡くなりになられた方の御冥福とあわせて復興に御尽力されていらっしゃいます被災された皆様に、心からのお悔やみ、またお見舞いを申し上げまして、私自身の一般質問に入らせていただきます、  まずは、冒頭一番目に、進捗状況の確認について項目二項目上げております。  まずは、一項目め、手持ち自動判定機能つきのフォトスクリーナー装置の導入についての質問でございます。  この件につきましては、以前の定例会にて提案させていただいておりました。保護者が自宅で行う視力検査と問診だけでは、目の異常を見落とす可能性もあり、全国的にも課題となっています。小児科、小児眼科医も、乳幼児の目の異常は、早期の発見治療ができれば高い治療効果があるとも言われております。  そこで、以前の一般質問では、その後調査、また実施へ向けた検討等をいただけると前向きな答弁をいただいたと認識しておりますが、その後どのような調査、また検討をなされたものか、担当課よりお示しをお願いいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  六月定例会以降の検討状況について御説明いたします。その後、他市の実施状況を調査し、三歳児健康診査における視力検査につきましては、大部分の弱視は、早期発見されれば、予後良好で眼科治療で就学までの治癒も期待できることから、検診の精度向上に向けた取り組みとして、視能訓練士による検査機器を用いた検査を実施する方向で現在準備を進めているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  現在準備を進めていらっしゃるということは、当初予算でその分の計上があるということで認識してよろしいでしょうか。 ○健康保険課長(原田和紀君)  はい。令和二年度の当初予算に予算要求はさせていただいたところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  では、市長にお尋ねいたします。  今担当課からは前向きな答弁をいただいたところでございますが、最終的な決定、市長にあられるかと思います。子育て支援のためには大変重要なものだと思っております。市長のお考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  これまで御提案いただいた内容でありますが、私どもとしても精査して、新年度の予算には計上させていただきたいと思いますので、御審議をそのときはお願いしたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  子育て世代の皆さんにとりまして、大変心強い御答弁だったと認識しております。また、当初予算にてしっかりと審議をさせていただきます。  次に、滋賀県大津市で発生したお散歩に出かける際に幼い命を奪ってしまった交通事故によりまして、市内にも数多くの保育園が、園外保育いわゆるお散歩のお時間を設けまして、子どもたちの保育に携わっていることは認識しております。この件もすぐに安全対策の確認、また各園への聞き取りをと以前の一般質問でも要望しておりました。その後の聞き取り、また要望等はあったものか経過等をお示しください。 ○福祉事務所長(萩原博幸君)  確かに議員からの一般質問を受けまして、その後、園との方の協議もさせていただきましたのでお答えさせていただきたいと思います。  保育園などのお散歩コースで危険箇所があると報告を受けたのは、飯野保育園、和光保育園、第二和光幼稚園、上江保育園の四園でございます。上江保育園につきましては、保育園手前の細い道へのカーブミラーの設置要望があり、建設課において設置をしていただいたところでございます。その他三園につきましては、十月に警察署、土木事務所、建設課と合同点検を実施したところでございます。ただし、飯野保育園につきましては、危険箇所がいずれも国道沿いの交差点ということでございましたので、現在はそこを散歩コースとして利用をしていないということでございます。和光保育園につきましては、和光保育園前の市道が曲がっていて見通しが悪く、スピードを出さない注意喚起の看板設置の要望と、子どもたちが歩く際に歩道がないため、歩道境界の白線を引いてほしいとの要望がありました。白線につきましては、建設課に依頼をし、今年度中に実施するという予定でございます。また、看板の設置につきましては、現在調整をさせていただいているところでございます。第二和光幼稚園につきましては、幼稚園前の横断歩道を渡る際に信号がなく、県道であり、通行量も多く、横断しようとしている者がいてもなかなかとまってくれることが少ないために、保育士さんが必ず付き添っているというところでございます。  子どもたちの安全確保のため、警察のほうで幼稚園の終了時間等にあわせて取り締まりを強化するなどの対応もしてもらうことでありますので、このように今複数の関係機関と対応させていただいているというところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  白線に関しましては今年度中ということでございますが、担当課建設課になろうかと思いますが、白線はいつごろ予定しているかお示しいただければお願いいたします。 ○建設課長(森 隆秀君)  白線につきましては、その路線だけでは単体ではちょっと費用的にも不経済になるということで、周辺の白線を必要とするところと一緒に白線を引きたいと考えておりますので、いつとは、まだ断定できませんけれども、年度内には白線を設置したいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  所長にもう一点、先ほど看板はまだ未定ということでございましたが、看板は前向きに設置予定であるということでしょうか。当初予算なりに計上されるのか、今となっては補正というのはなかなか難しいかもしれませんが、いかがでしょうか。 ○福祉事務所長(萩原博幸君)  看板の設置につきましては、現にあるものを移動するのか、あるいは新設、新たにつくって設置するのか、そうなってきますと担当課として福祉事務所なのか、それ以外の別な関係する課なのかという協議も出てきますので、そこあたりも含めて、今後また調整をさせていただきたいと思います。 ○六番(遠目塚文美君)  この件に関しまして、市長、予算の執行していただく面もあるかと思います。子育て支援に関しては、この保育施設の周辺の整備というのも大変重要かと思います。市長のお考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  こういったものは余り時間かけてはよくないと思いますので、使える予算の中で、現在でも年度内ということでございますので、引き続き、今年度だけではなくて後年度もそういった取り組みが連携がとれるようにしていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  お聞きしたところ、先ほど所長が申し上げられたように、警察署は頻繁に見回りをしていただき、横断歩道、特に信号のない横断歩道での車の一時停止というところをパトロールすることで啓発ができるということで、かなり積極的に行っていただいているというお話も聞いております。子どもの安全を守るのは大人の義務でございますので、一日も早く要望等ありました際にはお答えをいただけると幸いです。あわせて各園に対しましても、どのような見通しになっているのかも御報告等いただけているかもしれませんが、まだであれば御報告をいただけると幸いでございます。  では、次に移ります。項目二、子育て支援についてお尋ねいたします。  こちらも子育て環境の整備についてとなっておりますが、先ほどの項目は以前提案させていただいた件でございます。ここからは新たにといいますか、今までも質問した中に加えての質問になりますので、答弁をいただければと存じます。  まず初めに、現在えびの市内の各保育園、また幼稚園、こども園にて働いていただいてる保育士さんの働き方などの処遇改善についてお尋ねいたします。お隣小林市では、保護者の皆様に協力、理解を深めるため文書が配布されているとお聞きしております。この件につきましては、園長会の中でも各園の先生方も御周知をいただいているということで認識しておりますし、園長会議の中でも協議をなさっていらっしゃるということも認識をしているところではございます。  ただし、今の保育士の働き方改革には、やはり保育士不足からの影響、その中には保護者の皆様に御理解等いただかなければならない点も多々あるかと思っております。ざっくりとした質問で申しわけありませんが、保育士の働き方の処遇改善について、市長はどのようなお考えをお持ちか、まずはお答えをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  保育士の皆さん方の働き方改革、全体的な働き方改革が今叫ばれてるわけでございますが、基本的には、やはり雇用されてる方々との間の関係だと思っておりますし、後ほどまた質問でも出てきますが、採用のための後押しのようなものを、また行政でもしていかなければいけないと思っておりますが、基本的には、雇用主の皆さんが御検討いただければと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  所長にお尋ねいたします。毎月園長会もあられるかと思いますが、園長会の中で現場の現状を把握、また支援等のお声などは上がっていないものでしょうか、いかがでしょうか。 ○福祉事務所長(萩原博幸君)  毎月園長会のほうを開催させていただいているところでございますけれども、そこでは当然、福祉事務所のほうからの事務連絡であったりとか、各施設からのいろいろな御意見等を伺っているところでございますが、その中で、現場の先生方からの声が上がってきているということはほとんどないというような現状でございます。  また、働き方改革や処遇改善につきましては、これにつきましては、各園の運営方針等により行われているものと思っておりますので、行政のほうで把握することはなかなか厳しいところもありますが、県や市で行う指導監査、あるいは定期監査等でも、今後またしっかりチェックをしていきたいと考えているところでございます。  えびの市の大切な子どもたちの教育、保育に携わっていらっしゃる保育士さんの皆さんの悩み事であるとか、困りごとにつきましては、相談等がありましたら、いつでも福祉事務所のほうでも対応はしていきたいと思っておりますので、そういった際は、福祉事務所のほうに連絡をいただければ対応できる部分は対応していきたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  処遇改善については各施設での改善等、また話し合い等が必要だということは私も認識しておりますが、であれば、行政のほうでやるべきことということもあるかと思います。預ける保護者の皆さんの就労状況、また時間等は随時担当課のほうではしっかりと把握をなさっていらっしゃるかと思いますが、年度内数回にわたって現状確認など小林市では行っていらっしゃるとお聞きをしております。えびの市ではどのような現状になっているのかお示しをお願いいたします。 ○福祉事務所長(萩原博幸君)  先ほど申し上げましたとおり、園長会のほうで、そういった情報を受けたり、あるいは聞き取りをしたり、あるいは担当のほうが各園のほうを回ることによりまして、そういった情報のほうを確認するようにしているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  では、市長にお尋ねいたします。  今定例会において、新たにこども課の設置の議案が提案されたところでございます。先ほど所長のほうからの答弁の中で、現場の保育士の方の悩み事などもあられるようであったら、いつでも御連絡をいただければということで温かいお言葉ではあるかと思いますが、受け身かと思っております。ではなく、行政側からも保護者の声はしっかりと行政はお聞きになっていらっしゃると思いますが、実際に働いていらっしゃる現場の保育士さんの声というのは、どのような形で耳を傾けていらっしゃるのか。園長会では、園長先生方がお見えになるばかりでありまして、現場で実際に働いている保育士さんのお声がしっかりと届いているものだと認識してはおりますが、中には言えない悩みを抱えている保育士の方もいらっしゃるかもしれません。そういった保育士の方が一人でも長く勤めていただけるように、しっかり保護者の方の声だけでなく、保育士側の声にも耳を傾ける必要があるかと思っております。そういった場を、先ほどは福祉事務所に御連絡をくださいということでありましたが、せっかくこども課ができるのでありますから、子育て支援の本当に根底を担う保育士の皆さんの声も、しっかりと相談窓口として、こども課の中に担いとして設置していただくことというのは、市長、お考えの中にはありませんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  なかなか働いてる方々の御意見、保育園として保護者との接し方の課題であったりとか、そういったことは行政が間に入って、いろいろな啓発であったりとかいうのはできるかなと思っておりますが、雇用関係のもし悩みであったりとかすると、なかなか難しいところもございますし、ただ、現在は福祉事務所のほうではそういった事務的なやりとり、そういったところをお話をしてるということでございますので、保育士の皆さん方の悩み相談、どういった形で聞けるのか、相談いただければいろいろ解決のアドバイスはできると思いますけれども、積極的に聞くということが、雇用主の皆さん方との関係をどうするかということもございますので、なかなか難しいかなと、ちょっと研究をさせていただきたいと、現時点ではちょっと即答が難しいところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  もちろん経営者の皆さん、また、園長先生方は心を寄り添われ、また声にも耳を傾けていらっしゃるとは思いますが、ただし、全てをお話ができるということでもないという現状もあるかもしれません。雇用関係のことだけではなく、保護者の方の接し方であったり、またそのほかにも、どこに相談していいのかわからない悩み事など抱えていらっしゃることもあるかもしれません。  子育て支援をというのであれば、働く場の皆さんの声にもしっかりと寄り添う体制というのをつくることも私は大事だと思っております。もちろん園内でそのような関係性をつくっていらっしゃるのは重々承知をしておりますが、それを踏まえた上で、行政側にもしっかりとそのような耳を傾ける、また受けとめる、そのような度量のある優しい市役所であっていただきたいと私は思っております。  そこで少し飛びますが、先ほど所長のほうからも答弁のほうでありましたが、現在保育士不足を解消するために、保育士確保のための支援事業をえびの市単独事業としても実施しているところではありますが、保育士確保のその中に、支給対象者を幼稚園の教諭まで広げていただくことはできないでしょうか。市長のお考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  今御質問の中にもありましたけれども、保育士であったり介護士であったり、そういった確保のための支援事業を現在行っております。これは各支援を受ける方々の人材が確保できないと、そのサービスを提供してもらうサービスが低下するということで、保育士さんがいないと子どもが預けられないと、そういったものを解決するために導入しております。看護師、介護士も同じ目的で行っておりますが、現在幼稚園の教諭という部分に関しましては、確保できないということではないという状況でございますので、目的そのものが確保できないことで保育サービスとかそういったサービスが提供できないことを防ぐための制度でございますので、処遇ということになれば、幼稚園の先生もという思いがあるかもしれませんけれども、目的としては、その人材確保を誘導するための補助金、支度金ということになりますので、御理解いただきたいと思います。 ○六番(遠目塚文美君)  では、またほかの自治体の取り組み等も調べさせていただきまして、新たな提案等もさせていただきます。  では、順序が逆になりましたが、二番に移らせていただきます。公園整備に関してお尋ねいたします。  この公園整備につきましては、子育て世代の保護者の方のみならず、子どもたちからも大変声の多く上がっている課題かと認識しております。市長にお手紙を持っていったらつくってくれるのかなという子どもさえあらわれているところでございます。その公園整備に関しまして、公園整備と一口に言いましても、八幡丘公園ですと所管が違います。観光商工課になるかと存じますし、また、永山運動公園になりますと社会教育課の所管となるかと思います。一言「公園整備」といいましても、多岐にわたるところではありますが、市長にお尋ねいたします。えびの市のこの公園というものに対してのお考え、また今後の進捗状況等をお示しいただければと思います。 ○市長(村岡隆明君) 公園と一口にいいましてもいろいろな公園がございまして、財源の出口を見ていただければわかるように、いろいろな目的で整備することになっております。現在進めております永山運動公園等は、運動公園という形で子どもたちが遊べるスペースも現在つくっておりますけれども、広域的な目的があったりとか、小さな公園は地域の皆さん方が気軽に行ける場所と、それぞれ公園整備に関しても目的が違ってきてると思っております。  八幡丘公園につきましては、今回また、これまでにない取り組みで進めておりますので、それぞれの公園を整備する中でどういった目的を公園にもたせるのか、そういったことによって、整備の中身も方向性も変わってくるんじゃないかなと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  では、観光商工課にお尋ねいたします。  ただいま市長答弁の中で、これから動き始める八幡丘公園についての内容に触れられましたので、八幡丘公園の今後の整備に向けての計画等をお示しをいただいてよろしいでしょうか。 ○観光商工課長(白地浩二君)  八幡丘公園につきましては、アプローチづきの多目的トイレが設置してあるものの、駐車場が未舗装のため、高齢者や障害者等の移動の円滑化を検討する必要があると考察しているところでございます。  今年度、観光商工課におきましては、宮崎大学地域資源創成学部と産学・地域連携センターとの共同によりまして、市民も参加できる八幡丘公園再整備に関する検討会を三回企画しております。既に自治会の回覧文書でお知らせしておりますけれども、第一回目を今月十二月十二日、木曜日になりますけれども、午後七時から飯野コミュニティセンターにおいて、八幡丘公園再整備を考える市民ワークショップを開催いたします。第一回目はワークショップ形式で、議員のおっしゃるような公園整備に関する自由な提案を全て聞き出しまして、第二回目におきましては意見の振り返りと整備コンセプトをまとめまして、第三回目は公園整備の基本アイデア、パース図等の提案とする予定でございます。
     ユニバーサルデザイン化による利用促進や、市民みんなが利用できる公園整備に向けたワークショップへの参加につきまして、関係者の方々にもお声かけしましたので、一般利用者にも、障害者にも、快適で利便性の高い八幡丘公園施設のあり方について検討できればと考えているところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  では、市長に再びお尋ねいたします。  市長、インクルーシブ公園というのはお聞きになったことはあられますでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  最近私も聞いた言葉でありますが、公園等の整備に関して、健常者の皆さんも障害を持った方も同じように遊べるというような目的で整備する公園だと認識しております。 ○六番(遠目塚文美君)  認識していただいておりますので、お話が早いかと思います。実は、せんだって参加させていただきました研修会で、女性の都議会議員の方からの提案で、インクルーシブ公園についての発表がございました。少しその方の発表された内容を参照させていただきます。  その方は、アメリカでダウン症のある息子さんを出産され、近所にあったインクルーシブ公園で日々遊んでいらっしゃいました。インクルーシブ公園はアメリカでは珍しくなく、それが普通だと思って帰国すると、同様の公園が日本にないことを知り大変驚かれたそうです。その後、公園は子どもが遊びから創造力や好奇心を伸ばし、身体能力を育み、他者とのかかわりからコミュニケーションを学ぶ貴重な成長の場である。そこにスペシャルニーズのある子どももいることで、スペシャルニーズとは障害を持っている子どもさんということです。スペシャルニーズのある子どもさんもいることで、違いがあることを知り、互いにどうしたら一緒に遊べるか、自然と学ぶことができる。子ども時代に分けて育てておきながら、大人になったらダイバーシティ&インクルージョンが大事だからと、急に手をとり合って協力し合っていきましょうというのは無理がある。どう接したらよいのかわからず、戸惑う人も少なくないだろう。子ども時代からともに育つことが、心のバリアフリーを形成するためには大切である。そのためにもこのインクルーシブ公園を日本に普及させていただきたいということで、まずは自分の住む東京都からということで都議会議員に立候補されて、現在議員として活動されていらっしゃいます。  実際にこの提案をされて、東京都ではこの公園の実現に向けて現在進行しているというお話も聞いております。東京都だからできることではなく、これは地方でもしっかりと取り組むべき施策であると私は認識しております。もっと言うなれば、飯野高校生が自主的な活動でプレーパークをイベントとして実施をしましたが、このプレーパークもぜひ常設として設置してほしい、そういった声も上がっているところでございます。ぜひこれまでにない形の公園、特に宮崎県には、これまでにこのような形の公園はないと認識しております。市長にはぜひ前向きに御検討等いただきながら、市民のワークショップの中でも多々意見が出てくるかと存じますが、ぜひそのような意見も取り合わせながら、えびの市にしかない宮崎県初と言われるような斬進的な公園をつくっていただくことを望みますが、市長いかがでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  今回の八幡丘公園の再整備につきましても、こういった機会をつくったことも、ぜひ利用される方がつくる前からしっかりかかわっていただきたいという思いもありまして、ちょっと時間がかかりますけれども、こういったワークショップを開かせていただいて、当然高校生であったりとか、障害を持ってらっしゃる方、高齢者の方、いろいろな方々にこのワークショップに参加していただいて、こちらからもちょっとお声がけもさせていただいておりますが、つくる過程の中でも、そういったニーズがほかの方々にも伝わって、公園の目的がしっかり伝わるように、皆さん方が使いやすい公園にしていきたい。理解が深まる公園にしていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  私も、おひざ元に住んでおりますので、ワークショップには参加をさせていただく予定でございます。その場でもただいまの御提案させていただきました内容等も、一市民として、このような公園もあるということで意見を述べさせていただこうとは思っております。  では次に、雨天時でも過ごせる子どもの遊び場、施設が欲しいという声も、公園整備同様に市長の耳に届いていらっしゃるかと思います。新設の建物というところも理想ではございますが、今あいている建物、また空き家というと、また活用の仕方が違ってくるかもしれませんが、そういったもので活用等できる場所で、雨天時でも過ごせる子どもの施設、そういったものの建設に向けて、市長、検討いただけるようなことはできないでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  実は、えびの市のほうでも、子ども・子育て会議の中等も含めて、いろいろな御意見も出ておりますし、ニーズ調査の中でも、雨天時の安心して遊ぶ場所が欲しいというようなこと等も出てきておりますので、会議の中で検討を進めていきたいと思っております。新しい施設の建設というよりは、今の施設で、その場所だけではなかなか誘客もできないのかなと思いますので、具体的なそういった物件等も含めて検討していきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  まだ、具体的な策ではありませんが、十二月という季節がら、少し子育て世代の皆様にはうれしい希望の光、クリスマスプレゼントのちょっとだけいただけたような、そんな気がしております。ぜひそれが大きなプレゼントになるように、前向きに御検討いただけると幸いです。  では次に、四は先ほどいただきましたので、五に移らせていただきます。  産前産後ケアについて以前より一般質問でも提案させていただいておりますが、十一月二十九日、再来年度の四月に施行されますが、議員立法にて産後ケア法案、いわゆる母子保健法の一部改正ということで、議案が参議院本会議にて全会一致で成立をいたしました。改正法では、産後ケア事業の実施を市町村の努力義務とし、出産後一年以内の母親と乳児を対象に、保健師や助産師が心のケアや育児相談を行うほか、産後ケアセンター整備も盛り込まれている内容となっております。  市長、この産後ケア法案、女性だけではなく男性議員でも同様だと思いますが、全会一致ということは、それだけ皆さんが待ち望んだ法案、法律だということで認識しておりますが、市長としてはどのような感触をお持ちか、まずはお示しお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  現在、えびの市でもある程度の取り組みをさせていただいております。国としては、全国統一的な働きかけをしっかり担保したいということで法整備が行われたのだと思っておりますが、まさに少子化の時代には的を得た法律だと思っておりますので、しっかり努力義務の中身も、現在やってる施策も含めて注視をしていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  この産後ケアにつきましては、産後ケアというくくりで御紹介していいかはわかりませんが、先ほども飯野高校の事例を御紹介いたしましたが、この件につきましても、飯野高校生みずから何か、子どもを生み育てていらっしゃるお母さんたちのためにできないかということで、子育て支援イベントを開催され、えびの市内にとどまらず小林市からもお声がかかって、小林市でも開催した実績を持っております。  えびの市でも、もちろん一足早く分娩ができなくなったという事情を加味しまして、大変細やかな産後ケアというところは、乳児訪問ですとか、そういったもので取り組んでることは周知しております。精神的に不安定になりがちな女性の心身のケア、また子育て指導を支える産後ケアというのは、これからの少子化に向けて必ず取り組まなければならない努力義務とは今なっておりますが、これは努力義務ではなく義務に変わっていくものだと私は認識しております。母親を子どもの母親としてではなく、一人の女性として、女性の心と体のケア、そして子育て環境も含めた産後の女性への気配り、また支援というのがこの産後ケアにつながるかと思っております。  そこで市長、先ほど来、市立病院の件もいろいろと話が上がっているところではございますが、施設ということになりますと、何かしらの施設も必要になってくるかと思います。この市立病院の事業の中に、産後ケア、将来的に導入し、その中での必要であれば増築、または建てかえ等も含めた中で、率先して産後ケアに取り組んでいくお考え等は今のところ何か御検討されていらっしゃることはないかお示しお願いします。 ○市長(村岡隆明君)  現在も取り組んでおりますし、今後も、お母さんだけじゃなくて当然お父さんも一緒に考えていかなければいけない問題だと思いますが、現在今議員がおっしゃったように、分娩ができなくなったことへのサポートも含めて、えびの市内では取り組んでおります。そういった人材の確保であったりとか、そういったサービス提供が市立病院でできるのかどうか、そういったこと等も検討しなければいけないと思っておりますが、現時点では、具体的な計画を持っているというところではないところです。 ○六番(遠目塚文美君)  この件に関しましては、法も整備されましたので、私どもも議員として、さまざまな自治体の取り組み等も、これからまた研修視察等もさせていただきたいと私自身は思っております。その際には、市長も男性の目線からというところで積極的に取り組んでいただけると幸いでございます。  では次に、命の授業についてお尋ねいたします。  命の授業、いわゆる性教育ということで認識していただいてよろしいかと思います。一つ御紹介したい文がありますので、読ませていただきます。この文はですね、現在宮崎県日南市のアドバイザーとして就任されている辻さんという女性の方が、現在親子の防災ですとか、こういった児童虐待でありますとか子育て支援、そういったものに関して日南市のアドバイザーとして入っていらっしゃる方です。私も個人的にこの方とは面識をいただいておりまして、さまざまなアドバイスもいただいております。その方の文章です。御紹介させていただきます。  「初めて抱く赤ちゃんが我が子という保護者も多いのではないでしょうか。児童虐待防止の根底を担う教育の場で、子育てを体験させるべく文部科学省も乳幼児触れ合い体験を推奨し、また改正児童虐待防止法の議論の中では、安倍総理も、学校教育において家庭科などで乳幼児との触れ合い交流や、親の役割を保育等の学習を実施していくとともに、高等学校学習指導要領において、乳幼児と適切にかかわるための基礎的な技能、子育て支援について理解を新たに明記するなど、子育てに関する内容の意見を図ったところです」と述べられております。このことを辻さんがおっしゃっていらっしゃるんですが、えびの市内での小学校、中学校の授業の中での、現在この性教育として、命の授業という言い方をしておりますが、命の授業として、この乳児と触れ合える機会というのは設けていらっしゃるものかお示しをお願いいたします。 ○教育長(永山新一君)  現在市内の学校におきましては、性教育に限らず学習活動の中で、幼児と触れ合える機会はございますが、なかなか乳児と触れ合う機会はございません。 ○六番(遠目塚文美君)  そこで教育長、御提案でございます。乳児と触れ合うということになりますと、保護者の方の大変な理解が必要かとは思いますが、先ほども申し上げましたように、やはり教育長も赤ちゃんをだっこすることはたくさんあられるかと思いますが、赤ちゃんのあのだっこしたときの何とも言えないぬくもりですとか、身を委ねるあの赤ちゃんの感触というのは、やはり教育にとって大変重要なものであり、つくろうと思ってつくれるものでもございません。ぜひ保護者の方の理解が得られるようであれば、えびの市でもぜひこの乳児と触れ合う機会、授業の一つとして取り入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○教育長(永山新一君)  今議員の御指摘というか、アドバイスというか、おっしゃったように、そのような学習をするのであれば、各関係機関だったり専門機関、その他団体等の協力を得ながら、もちろん親子ということになりますので、保護者の理解を得ながらそういう取り組みをすることは非常に価値のあるものであるし、子どもたちにとっても本物といいますか、赤ちゃんに触れるというのは非常に貴重な機会になると思います。ただ、環境整備という部分では、今後しっかり整えていかないと、子どもたちを触れるということは、例えばさわる際に子どもに傷をつけたりそういういろいろなリスクも背負っておりますので、そこも十分かんがみながら、今後また研究してまいりたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  では、市長にお尋ねいたします。  日南市では、実際にこのような取り組みを推進すべく熱心に取り組んでいらっしゃいます。ぜひ参考いただいて、もし可能であれば、日南市のように、辻さんにアドバイザーとしてさまざまなアドバイスをいただくということも大変有意義かとも思っております。辻さんでなくとも、こういったスペシャリストの方もいらっしゃるかとは思いますが、市長、ほかのところを参考にして、よりよい子育て環境のために知恵を絞っていく、そして構築していく、いかがお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  日南市では、子育て支援センターのほうでやっていただいてるということでございます。今教育長からも必要性ということに関しては答弁がありましたので、その場を学校にするのか、別の施設にするのか、別の組織がやるのか、そういったことも課題があろうかと思っておりますので、また教育委員会ともしっかり詰めていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  では、次に移ります。次に、質問項目三、福祉・医療についてお尋ねいたします。  まずは、高齢者支援についてお尋ねいたします。  この件につきましては、以前松窪議員も一般質問で提案をされていたことと重複するかと思いますが、高齢者のごみ出しについての御提案でございます。私も、せんだって市民の方からの御相談を受けたところでございます。実際に高齢者の方が認知症を発症され、分別に大変苦慮されていらっしゃったり、また障害を持たれた方がごみ収集所まで持っていくことが困難であったり、また高齢者の方も足腰が不自由となられ、介護などが必要な方は、なかなかごみ出しにごみ収集所まで行くことすらままならないという方もいらっしゃるとお聞きしております。またそんな中で、社会福祉協議会のほうでは、お手伝いをいたしますということで、先日チラシが入っていたかと思いますが、その中にもごみの分別、またごみ収集のお手伝いということで、こちらは有料でお手伝いをされますということで案内が回ってきていたことは承知しているところではございます。  ただ、他市を見ますと、お隣小林市もそうですが、他自治体ではふれあい収集という事業などを行われ、要件を満たす方におきましては、市職員が自宅を訪問し、玄関先から可燃ごみ、不燃ごみを回収し、また希望者には収集のときに声かけも行っているという事例が多数あるようでございます。実際に、全国各地にいらっしゃる女性議員の方に、何か高齢者のごみ収集で取り組んでいらっしゃることはないですかという呼びかけをしたところ、びっくりするぐらいたくさんの方から、こういったことをうちではやってます、あそこではこういったことをやってますという事例の御紹介を受けたところでございます。  市長、これから、今もう既に高齢化社会を迎えてはおりますが、これからこの事業というのは大変重要なものになってくるかと思いますが、えびの市として御検討いただける余地はないのかお考えをお示しください。 ○市長(村岡隆明君)  これまでも、えびの市議会の中でもごみ出しの支援の御相談はあったところでございます。現在、福祉関係のサポートをしていただいてる皆さん方の御協力をいただいてるわけですが、今後なかなか難しくなってくるだろうという認識もございます。現在国のほうの動き等もあるようでございますので、現在のごみ出し支援制度、これについては市民環境課長をして答弁をいたさせます。 ○市民環境課長(林 敏廣君)  ただいま市長が申し上げましたように、地域の高齢化や核家族化を背景としまして、ごみ出しが困難でありながら十分な支援を得られない高齢者がふえている現状につきまして、当市においても対策の必要性を認識しているところでございます。高齢者や障害者の方で、ある一定の要件を満たすごみ排出困難世帯への支援について当市においても検討しております。現在環境省もごみ出し支援制度の拡充のため、自治体向けのガイドラインを作成中で、来年三月までには完成することになっております。また、先般、総務省が支援費用の一部を特別交付税の対象とする発表があったところです。  当市におきましても、これらの内容等を十分勘案した上で、ごみ出しだけではなく見守り体制等も含め、環境、福祉、介護、社会福祉協議会などと協力体制を構築し、地域実情に即した新たな支援方法を検討してまいりたいと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  大変心強い御答弁をいただいたと認識しております。また国の動きもあられるということでございますので、今後の動きに十分注視をさせていただきたいと存じます。  では次に、ケアマネジャーについて一つ質問させていただきます。  せんだって少し前になりますが、新聞でも報道されておりました新規登録者数が大変大幅に減少している、また大変ケアマネジャーのお仕事の大変さといいますか、処々の事情がありまして、某自治体では要因は定かではありませんが、一気に大量辞職されたという事例もお聞きしているところでございます。この現状は、介護難民も懸念されるほか、現在えびの市でも行っていますケアシステムの崩壊にもつながりかねない事象になり得るかと思っております。現在えびの市内でのこのケアマネジャーの現状把握、また人員確保等々何か検討されているものか、把握されているものかお示しをお願いいたします。 ○介護保険課長(田中良二君)  市内には、ケアプランを作成している事業所が地域包括支援センターも含めまして十四カ所ございます。それらの事業所に確認を行いました。現在活動されていらっしゃるケアマネジャーの方は合計で三十二名いらっしゃるようでございます。それらの事業所からは、ケアマネジャーの不足に対する支援等の要望はいただいていないところでございまして、現在のところは、ケアマネジャーの数的な部分については足りているのではないだろうかと考えているところです。 ○六番(遠目塚文美君)  えびの市内では、ただいまのような現状等を報告していただきましたが、他市の現状というのは人ごとではないかと思っております。今後も密に事業者さんとは連絡をとり合っていただきまして、ケアマネジャーが不足すると大変大きな影響も与えることもあるかと存じますので、ぜひ情報交換等は密に行っていただければ幸いでございます。この件につきましても、また他市の状況等も調べさせていただきまして、御提案等あるときには次回また定例会でもお示しをさせていただきたいと思います。  では次に移ります。次に、えびの市立病院についてお尋ねいたします。  この件につきましては、先ほどの中山議員の一般質問の中でもありましたが、九月末に、突如厚生労働省からの再編必要な公立病院として、えびの市立病院の名前がどんと掲載をされたところでございます。全国四百二十四施設の一つに、よい方で名前が上がるのであれば手をたたいて喜ぶところではございますが、びっくりする報道に私もすぐに市立病院のほうに確かめをさせていただきまして、これまでどのような現状等があったのか、そういったものを報告をいただいたところでございます。  十月まで所管させていただいておりました総務教育常任委員会で委員長もさせていただいておりましたので、市立病院の動向につきましては、しっかりと意見交換などもさせていただき、公立病院の経営診断を行い、またその後プランの作成をし、病床数の再編なども行い、市立病院なりにでき得ることをやっている努力はしっかりと見ていたところでございますが、今回の発表につきましては、大変びっくりしたところでございます。  えびの市としての今回のこの公表を受けてのお考え、また今後の対応、先ほどの中山議員と重複するかもしれませんが、お示しをいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  今回の公表でいろいろな基準がございまして、経営状況が悪くても公表されてないところもございますし、先ほどおっしゃった、えびの市立病院の努力した部分がまだ評価されてない部分等もございます。なかなか数字だけではわからないところがたくさんあるということで、国のほうも認識していただいてるようですし、それぞれの公立病院を抱えている自治体の皆さん方も、説明会の中でも、非常に簡単にああいう数字を出されてもらっては困ると、いろいろな努力をしてる中でいかにも統廃合されるというような認識がついて、看護師の中ではもう病院はなくなるんじゃないかというような心配の声もあったというようなこと等も聞いております。当然厳しい経営状況の中ではありますけれども、しっかり特徴を見出して、地域に必要とされる医療機関としてはしっかり私としては守っていきたいと、守るだけではなくて、皆さん方から必要とされる病院として存続させたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  広域での見直しということも重要かとは思いますが、入院施設を併設しているこの市立病院というのは、救急医療と同様に継続をしながら、その中での広域の連携というのは大変重要かと感じております。その中で、宮崎県の地域医療構想との市立病院の関係性、今回の発表との関連性というのは、少しこじつけかもしれませんが、どのように考えていらっしゃるものかお示しをお願いいたします。 ○健康保険課長(原田和紀君)  まず、第七次宮崎県医療計画におけるえびの市立病院の位置づけでございますが、救急告示病院、へき地公立病院とされております。宮崎県地域医療構想において、地域医療構想は医療計画の一部として規定されていますので、今後、宮崎県医療計画として一体的に取り扱われることになります。  また、県では、宮崎県医療計画の二次医療圏と同じ区域を構想区域に設定していることから、西諸地域医療構想については、小林保健所がその窓口となり、西諸地域医療構想調整会議が設置されております。この調整会議には、医療機関部会と公立病院部会の二つの専門部会が、さらに公立病院部会の下にワーキンググループが置かれております。今後、この公立病院部会及びワーキンググループ会議が協議の場となって、えびの市立病院を含めた二市一町の公立病院について、公立病院の役割分担及び機能再編等にかかる協議、調整、その他必要と認められる事項の調査、分析、検討などの協議が行われていくことになります。  また、市長の指示を受けまして、先ほど答弁がございましたが、えびの市立病院を除く市内十五の医療機関に対し、えびの市の地域医療に関するアンケートを実施しているところで、回収は一月初旬を予定しております。集約結果によっては、市の医療機関とえびの市立病院との医療連携のマッチングに至ればと期待しているところでもございます。 ○六番(遠目塚文美君)  今後も大切な中核病院になる市立病院でございますので、さまざまな案件等あるかとは思いますが、私どもも議員としてしっかりと携わってまいりたいと思います。  次に四、企業誘致については少しお時間をいただきたいと思っておりますので、先に五、観光振興についてお尋ねをさせていただきます。  足湯の駅えびの高原については、先日の委員会でもたくさんの議論をさせていただきましたので、この中で一点、課長からは協議会の中で今後策定されました計画書は、策定後に全協なりで御説明をさせていただきたいと課長からは答弁があったところでございましたが、市長としてのお考え、同一なものなのかどうなのか、今後の計画をお示しいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  これまで足湯の駅の方向性につきましては、この協議会でもんで計画も今つくっているところでございます。どうしても来年の連休前の物販のオープンということを考えまして、今回の予算の上程ということになっておりますが、最終的な方向性、大体の方向性というのは二月か三月ぐらいには取りまとめられると思っておりますので、新年度予算の公表の前ぐらいにはまた、できた時点で全員協議会等を御相談させていただいて御相談できるのではないかと考えております。 ○六番(遠目塚文美君)  課長と意思は相違ないということで理解をさせていただきました。できることであれば、予算計上の際にしっかりとした計画が見えるほうが審議としてもしやすいですし、また議員としても、さまざまな意見をお持ちの方もたくさんいらっしゃいますので、できるだけ早急にまとめていただきまして、またお示しをいただけますと幸いでございます。  では次に、飛ばしました四、企業誘致についてお尋ねをさせていただきます。  この件につきましては、えびの市給食センター跡地の活用についての案件でございます。まずもって、この件につきましては、全協等でも御説明をいただいたところでございますが、私自身、えびの市内にあります事業者の方に心からおわびを申し上げなければならない案件でもございます。しっかりと私自身も現状というのを直にお聞きをする必要があったところでございましたが、要らぬ心配をいたしたばかりに、私の中での誤解をいたしておりまして、今回大変申しわけないおわびの気持ちでいっぱいでございます。まずもって現在の進捗状況と、今後の予定についてどのようになっているかお示しをお願いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  旧学校給食センターの敷地につきましては、現在、株式会社九州セイムスと事業用借地権設定予約契約を締結いたしまして、全員協議会で御説明させていただきましたとおり、株式会社九州セイムスによる建物の取り壊しが行われているところでございます。今後につきましては、飯野小学校の西門の移設工事を行うとともに、旧学校給食センターの浄化槽並びに現在の小学校西門の撤去を初めとした整備に取りかかる計画となってございます。  これらの整備が完了した後に、JAえびの市はエーコープ駐車場の造成工事に、また株式会社九州セイムスはドラッグストア店舗の建設工事にそれぞれ着手する予定となっております。 ○六番(遠目塚文美君)  ただいま御説明がありましたが、先日の十一月一日の全員協議会で説明のあった事業所が立地することになった経緯について、時系列にて資料の要求をさせていただきましたところ、大変詳細にお示しをいただいているところでございます。この詳細を全て答弁いただきますと、時間がどれだけあっても足りなくなりますので、一点、この誘致することになった経緯の最初のきっかけというのをお示しいただいてよろしいでしょうか。 ○財産管理課長(有村 充君)  株式会社九州セイムスに対しましての土地の貸し付けでございますけれども、ことしに入りまして、株式会社九州セイムス側から土地の貸し付けを希望するという旨の御連絡がございました。全員協議会の方でも説明させていただきましたけれども、エーコープふれあい市場並びにえびの市特産品出荷者協議会から、旧学校給食センター跡地の利用に関する要望書が提出されておりましたので、株式会社九州セイムスが希望する貸し付けの規模や目的などを事前に聞き取りいたしまして協議を行ったのが、一番最初でございます。 ○六番(遠目塚文美君)  では市長、そして副市長にお尋ねいたします。  この株式会社九州セイムスが立地をしたいというお話を伺ったのは、市長、副市長ともにいつの段階だったかお示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  きょうの資料にあります六月二十五日、早い段階で、株式会社九州セイムスが出店したいということは聞いたところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  副市長も同様にお願いいたします。 ○副市長(杉元真一君)  実際にお会いしたのは、この六月二十五日で設定をしましたので、そのような話があるというのは、多分その一週間ぐらい前にも、そういう関係で会わせてくださいというアポイントがあったと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  その際に、どのようなお話の内容で提案があったものかお示しをいただいてよろしいでしょうか。 ○副市長(杉元真一君)  えびの市に進出をしたいということで、今回お話、企業からのほうはお話伺いますと、今の給食センターがもう廃止になって、あそこが空き地になりますが、あそこをお借りすることはできないでしょうかというのが最初のお話でございます。 ○六番(遠目塚文美君)  個人名等々は伏せていただいて構いませんので、その際に、近隣に同事業者があられるかと思いますが、その事業者さんのことについては何か触れるようなお話というのはありましたでしょうか。 ○副市長(杉元真一君)  はい。……とも借り入れをしたい業者からは一切ございませんでした。 ○六番(遠目塚文美君)  そのほかに同席をされていらっしゃる方々がいらっしゃると思いますが、株式会社九州セイムス以外の方から、その事業者に対する何かお話等々伺ったことはありませんでしょうか。 ○副市長(杉元真一君)  その議員さんが言われる近くの業者というのは、どのような形で御理解したらよろしいんでしょうか。 ○六番(遠目塚文美君)  実際に、私も御相談受けた段階で、店舗を閉めるということで話を、お店に来られる方が何人も言ってこられると、うちは閉めるということは話していないんだが、何でそういう話が回っているのかということで御相談を受けたのがきっかけでございます。そのような内容のお話等がなされたものかお示しをお願いいたします。 ○副市長(杉元真一君)  同席された方からは、それらしき話があったのは記憶にあります。 ○六番(遠目塚文美君)  それを踏まえて、その聞いたお話の裏づけといいますか、そこは私も先ほどおわびを申し上げたところではありますが、その件に対して、それが事実なのかどうなのか、そのあたりの調査等を担当課なりに命令といいますか、されたことというのはありますでしょうか。 ○副市長(杉元真一君)  ございません。 ○六番(遠目塚文美君)  では、今回の件でも私が不明でございますのは、いただいている資料の中に、もちろん今の段階では市有地でございますので、担当課は財産管理課というのは十分認識しておりますが、企業誘致というところであれば、何かしらの企業に関する担当窓口があられるかと思いますが、企業立地課もしくは観光商工課、どちらかがどこかしらで携わるのかなと思うんですが、一つずつお聞きしたいと思います。  まず、観光商工課は、どの時点でこの立地についてお話を伺ったものかお示しをお願いいたします。 ○観光商工課長(白地浩二君)  当課としては、把握していないところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  では、企業立地課についても同様にお願いいたします。 ○企業立地課長(松葉洋之君)  十一月一日に全員協議会で御報告あったということをお伺いしておりますが、それ以降に、そのような話があるということを情報を得たところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  では、市長にお尋ねいたしますが、今回この市が誘致したものではない企業ではありますが、市有地に関してこのような業者さんが来ますと、これによって市内の業者さんにどのような影響があるものか、そういったものの調査というのは大変重要なものだと思いますが、それはどこの課が担うことになるんでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  基本的には、土地の開発の目的等もございます。商業施設の土地ということもございまして、先ほど経過の中でもありましたけれども、私たちとしては、JAえびの市、出荷者協議会のほうが活用したいというお話がありましたので、そういった方向性で考えておりましたし、基本的に、土地の鑑定を入れてどれくらいの金額でということも想定しておりましたけれども、そういった中で、そういった額を超える金額の御提示がありまして、庁議等をする中で、この地域にとっても地域の活性化につながるだろうということで判断をいたしております。その出店したお店の影響、同様のお店にどういった影響があるのか、そういったところは調査の指示等はしてないところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  そこが一番重要な視点かと私は思っております。何でも来るからといって受け入れればいいということではなく、やはり長年その場で事業をされていらっしゃる方にどれだけの影響があるかというのは、表に公表せずとも、庁内ではしっかりと調査、また把握をするべきかと私は思っております。今後これが企業誘致、産業団地に企業誘致をする際には、こういったものというのはしっかりと調査をされるものなのでしょうか。それとも今のようなお答えで、調査等はなされないものなのかお示しをお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  当然産業団地にかかわらず、市内でいろいろな企業が誘致して新しい業務をスタートするということ、そのことそのものが地域の活性化だとは思っております。ただ、当然産業団地の中に誘致を進める会社でも、非常に環境上よくなかったりとか、ただ同業他社、ライバル会社のようなところ等も、当然そういった中には入ってくると思いますので、実際そういった中での調整がきくのかどうか、一時期、大型商業施設の話でもございましたけれども、現在もそういった対応もしておりますが、進出企業にかかわらず、地元の支援というのはしていきたいと思っておりますし、一個一個の事業に影響があるほかの業種のサポートというのは、えびの市が管理している部分であればある程度情報が先に入ってきますけれども、そうでないところの開発等であれば、なかなか難しいところもございますので、気にかけておかなければいけない部分だとは思いますけれども、調整ということはなかなか難しいのではないかと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  今回の場所に関しては市有地でございます。民間の土地ではございません。産業団地と何ら変わりはないと私は認識もしております。  そこで、日ごと商工会とは連携を、連携をとお話をされていますが、商工会に対しては、この件はいつの時点でお話をなさったものかお示しをお願いいたします。 ○財産管理課長(有村 充君)  商工会に関しまして、十一月十五日に、関係者が商工会のほうに直接訪れてお話をされたということでお伺いしております。 ○六番(遠目塚文美君)  そのときにお話された内容というのは、把握はされていらっしゃいますでしょうか。 ○財産管理課長(有村 充君)  そのときには、市としましては民間事業者間でのお話でありましたので、同席はしておりませんでしたけれども、その後の聞き取りによりまして、確認をさせていただきました。店舗側の企業側のほうからは三名が訪問されまして、同じく商工会の方も三名が対応されたということでございます。まず、出店の挨拶、それから一般的な会話があった後に富士薬品グループの会社でございますので、全国規模のドラッグストアのチェーンを展開してること、それから薬品ドラッグの販売のほか化粧品にも力を入れてるということのような説明があったということでお聞きをしております。 ○六番(遠目塚文美君)  その中で一点先にお聞かせいただきたいんですが、病院事務長、市立病院は現在院外薬局はお考えでしょうか。 ○市立病院事務長(藺牟田順子君)  現在のところ考えていないところでございます。 ○六番(遠目塚文美君)  商工会に伺った際に、株式会社九州セイムスからは、将来的には市立病院の院外薬局も担ってまいりたいというお話をされたということを聞いております。私たちが知らない話がたくさん出てきまして、実際に今回この質問をさせていただいたのは、冒頭にも言いましたが、ひとえに私自身の不手際でございます。お話を聞いた時点で、地元の事業者さんがお店を閉められるということで私はお聞きしておりましたので、それであれば市民の生活のために薬局はいたし方ないのかなということを思っておりましたが、実際に御相談を受けたところ、閉める予定はありませんということで泣きながら御相談をされたところでございます。  まずは市長、今回のことを撤回するおつもりはないかとは思いますが、聞いたお話の中から、私もしっかりと裏づけをしなかった、裏どりをしなかったということは、私自身大変反省するところでございます。市として、いま一度真摯に地元の事業者さんと向き合っていただき、現状等のお話、またおわびするところはおわびをしていただき、前向きに、また一緒に市政を伴っていただきたいと思いますが、市長、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(村岡隆明君)  確かに公有財産の有効活用ということで、商業施設が出てくると、当然ほかにも影響がある部分もございます。先ほど化粧品というお話もありましたし、取り扱う品目についてはほかのお店にも影響があるとは思いますが、なかなかそこら辺も制限すると、まちの発展そのものもなかなかしていかないということもございます。先ほど来申し上げておりますように、事前の相談とかなかなか難しいところもありますが、地元の商工業のサポートというのはこれまでも行ってきておりますし、これからも、ことしも新しいまた制度もつくりましたし、そういった観点からサポートはしっかりしていきたいと思っております。 ○六番(遠目塚文美君)  以上で私の一般質問を終わります。 ○議長(北園一正君)  しばらく休憩いたします。                     休憩 午後 二時 十三分
                        開議 午後 二時二十五分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、十三番西原政文議員の発言を許します。西原政文議員。 ○十三番(西原政文君)  それでは、二〇一九年最後の十二月定例会に当たりまして一般質問を行わせていただきます。  まず、ことし二〇一九年というのは大変な災害がありました。十九号台風など含めた台風や、大雨による全国の河川の氾濫、そしてこれによる犠牲者が百人を超え、また全壊した建物が二千近くの被害をこうむられました。これによって犠牲になられた方々、また被害をお受けになった方々に対しお見舞いを申し上げたいと思います。  そしてあわせて、本当に子どもが悲惨な事故や犠牲になったりする事件もあります。私は、今本当に日本においてモラルが欠けているのではないかと思います。あえて言うなら、子どもたちは、また若者たちはどのように育つか、それは政治家や有名人などの態度を見て変わっていくのではないか、そのように思います。  そういった中で、今国の事態を、また国のお金の使われ方、政治の使われ方、法律のつくられ方を見てみて、本当にこれでいいのかと私は危惧するものであります。そうしたことが、地方のまちえびの市のような小さなまちには本当に大きく影響すると思います。  そこで、市長には、国の態度や行動や態度、また総理大臣の発言などについてもこれまでさまざまな提言、また御見解を求めてまいりました。そして、この十月には消費税が引き上げられ、ところがこのとき、福祉に使うんだとこれまでも再三繰り返してきた中で、消費税を上げた途端、高齢者の病院での窓口負担を二割にふやすというそういった動きまであり、これが実現化しそうです。  また、あわせて言うなら、これまで森友学園や加計学園問題など、国政や税金の私物化など、多くのマスコミからも多くの国民からも批判をされ、指摘がされてきました。そうした声があることは市長も十分御存じだと思います。  そして今回、十月十八日付赤旗日曜版でも報道しましたように、桜を見る会です。これには安倍総理や私人であるべき昭恵さんの招待枠まであったという。そしてこれを五月九日に、私も日本共産党の宮本徹議員が資料要求をしたその日に慌ててシュレッダーにかけたという、本当にこのようなことが本当に許されるものか。こうしたことは市長もニュースや新聞などで十分見ておられると思います。こうした公文書をシュレッダーにかける、こうした官僚も一緒になって行っている、こうしたことが本当に正しいものか。子どもたちの成長に対して、明らかにうそであるような証言などを見てる子どもたちがどのようになるものか、市長の御見解をお聞かせいただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  事実関係を自分が把握はできないところでございますが、新聞報道の中で両論いろいろな御意見があるということでございます。子どもたちに与える影響という御質問でございましたが、やはり子どもたちは大人の背中を見て育つということでございますので、なるたけ立派な姿を大人たちは子どもたちに伝えていかなければいけないのではないかとは思います。 ○十三番(西原政文君)  ですね、市長本当に子どもたちというのは大人の背中を見て育つ、国民は内閣やそうした政治家の姿もしっかりと見てると思うんですね。そして毎日、私ども日本共産党や野党だけが言うんではなくて、マスコミまでが各社そろって本当にこの問題を大きく取り上げ、問題点を指摘している、そのとおりだと思うんです。そして電子データまで削除される、こんなことというのは本当に隠蔽したとしかもう捉えようがないと思います。  そしてそうした中で、私はこの桜を見る会が選挙運動にも利用され、ましては公職選挙法にも触れるんではないかと、このようにも言われ、私もそう思います。市長はこれについてはどのようにお考えになったものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  事実関係が確認できておりませんので、一首長としての見解は差し控えたいと思います。 ○十三番(西原政文君)  わかりました。  本当にこの公文書というのは大事なものであって、アメリカでは大統領が一旦手に触れたものは公文書館に保管されるという。ところが日本においては、こういったモラルがもうなくなっている。本当に新しくえびの市においでいただいた永山教育長も、そういった子どもたちのことを随分御心配されておられると思います。ぜひとも子どもたちが健やかに育つように御協力をいただきたいと思います。  次に、この間ローマ教皇が日本においでになられました。実に二回目のローマ教皇、バチカン市国の教皇が来られたわけですが、この中で、ローマ教皇がおっしゃった全文が手元にありますが、全文読み上げるわけにはいきませんので、その一部を抜粋して読み上げたいと思います。  まず、ローマ教皇が来られたことについて、市長の御感想をお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  今回の来日とスピーチも非常に影響力のある方でもあられましたし、訴えられたスピーチも、被爆地や被爆者の心に寄り添ったものであったと思っております。 ○十三番(西原政文君)  本当にそうだと思うんです。広島・長崎訪れられ、広島に行かれました。そして長崎ではメッセージを出され、広島においては各宗教団体の責任者の方、また最高位にあられる方々とも懇談をされたと言われ、その報道も出されました。見てみますと、日本の宗教団体の主な方がおられたように思います。そして、長崎で述べられたことの中に一部読み上げたいと思います。  「ここは、核兵器が人道的にも環境にも悲劇的な結末をもたらすことの証人であるまちです。そして、軍備拡張競争に反対する声は小さくとも常に上がっています。軍備拡張競争は貴重な資源の無駄遣いです。本来それは人々の全人的発展と自然環境の保全に使われるべきものです。今日の世界では、何百万という子どもや家族が人間以下の生活を強いられています。しかし武器の製造、改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、日ごと武器は一層破壊的になっています。これらは途方もないテロ行為です。  核兵器から開放された平和な世界、そしてあらゆる場所で数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するためには、全ての人々の参加が必要です。個人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国、非保有国も、軍隊も、民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては一致団結して応じなければなりません」と述べられました。  これはほんの一部ですが、こういった中で、今日本は本当にこのローマ教皇の思いに寄り添っているものかどうか。私は、このローマ教皇が今回来られた中で、広島でも述べられたことですが、原子力発電の問題にも述べられ、帰られる飛行機の中では、原子力発電は完全に保障がされない限り、使用すべきではないと発言されたという映像が報道され、文書か、新聞等にも発表がなされています。これについては、今市長、事前にローマ法王についてお尋ねしますと、これについては特にお伝えしておきましたが、これらについて市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  核兵器の廃絶に関しましては、これまでも行政も、議会のほうでも、非核平和のまちえびの市宣言を決議されておられますし、毎年のいろいろな団体の皆さん方のキャラバン隊であったりとか、そういった活動等にも御協力をいたしておりますし、広島・長崎原爆の写真展、こういったものも含めて核兵器の廃絶に向けては、えびの市としても積極的に取り組んでいるところでございます。  原子力発電につきましては、これまでも答弁いたしておりますが、国の責任において安全性の確保をしていただきたいということで、これもまた市長会を通して毎回お願いをしているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  ぜひとも市長、これからも機会あるごとに、市長がお答えになったことを実践していただきたい。そういった声を機会あるごとに、また国に対しても声を上げていただき、またそうした草の根の運動をされておられる方々への御支援も賜りたいと思います。  次に、日米共同訓練についてお尋ねしますが、私はこの日米共同訓練が打診があったということで、いち早く議会事務局から報告をいただき、その後、市長からの談話がテレビでも報道されました。  まず、最初にお尋ねいたしますが、この日米共同訓練の打診が初めてあったのは何月何日であったものか教えてください。 ○市長(村岡隆明君)  十一月十五日でございます。 ○十三番(西原政文君)  市長が、記者会見であったものか何であったかわかりませんが、テレビ放映されましたね。あのとき何ておっしゃったか覚えてらっしゃいますか。そのままお答えください。 ○市長(村岡隆明君)  新聞の取材は、次の日の十六日に受けたと記憶いたしておりますが、コメントにつきましては「沖縄の負担軽減の意味でも非常に重要な訓練だと思っている。前回の訓練では養鶏農家に被害があったとのことなので、養鶏農家を初め住民に影響がないように、そして早く情報が欲しいということを九州防衛局に伝えました」とコメントをいたしております。 ○十三番(西原政文君)  打診があって「地域住民に被害がないように」とおっしゃったということなんですが、このときに、私は耳を疑った言葉を使われました。「まだ詳細はわからないけれども」という言葉も使い、「共同訓練を受け入れる」という言葉を使われましたが、そのくだりはどのように覚えてらっしゃいますか。 ○市長(村岡隆明君)  前回も十年前に、日米共同訓練を霧島演習場で行っております。管理する自治体の首長としては、国の責任のもとで実施される訓練でありますけれども、地元の市長としては反対するものはないということでお答えをいたしております。 ○十三番(西原政文君)  本来は、そのときに使われた言葉をそのまま言ってほしかったんですが、訓練を受け入れるけれども「詳細はわからないが訓練を受け入れる」という言葉を使われたんです。間違いないですね。 ○市長(村岡隆明君)  十年前の日米共同訓練の告知があったときもそうでございましたが、訓練自体はしなければいけない部分でございますので、自治体の首長が受け入れるとか受け入れないという、受け入れないという選択ができるかどうか別として、訓練としてはしっかり安全を確保していただきたいということを含めて「受け入れる」という答弁をしたところでございます。 ○十三番(西原政文君)  問題はそこなんですね。市長ははっきり答えを言われたんですよ。多くの方々が、市民の方々がその言葉を実際に聞いておられるんです。私も聞いたんですから。この詳細はわからないけれども、そして訓練は受け入れるけれども、今後詳細を早く説明してほしいと言われました。言われたんですよ、間違いないですね。 ○市長(村岡隆明君)  訓練を受け入れるという気持ちはございますので、そのとおりだと思います。 ○十三番(西原政文君)  ですから、私が今回この共同訓練についてお尋ねしたいのは一つはそこなんですね。どのような訓練が行われるかわからないのに受け入れるという態度表明される。本当に市民のことを考えているのかどうか。私は、最初に共同訓練が行われたとき、多くの反対の声があり、えびの市を二分するそういった中でも、市長は今回は安易に詳細はわからないけれども、受け入れるという表明をされた。本当に国寄り、防衛寄り、市民のことは、まずあとだと。私は、本来は市民の皆さんや議会にも諮って御返答申し上げますというのが正しかったんではないかなと思いますが、市長の見解を再度求めます。 ○市長(村岡隆明君)  前回十年前の日米共同訓練のときも、賛成の御意見と反対の御意見がございました。また、訓練が終わった後の検証等も含めてかんがみますと、訓練を受け入れる、当然沖縄の負担軽減の意味等もございますので、受け入れてしっかり安全にやっていただきたい。先ほども、市民はどうでもいいということではなくて、当然市民に影響がないようにということを伝えておりますので、影響がないようにしっかり安全に訓練をしていただきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  本当に市民に不安を与えないように、当然です。基地があって通常的な訓練がされるのは、えびの市民は一定このごろはなれてきたんではないかというか、一定認めておられる方々もおられると思います。ところが、この日米共同訓練になると、本当に前回でも多くの市民の不安がありました。今度このことが報道されてからも随分な方々が心配されています。  そして、そこでお尋ねいたしますが、その後防衛からは、今回の共同訓練への申し入れについて、もとい、十一月五日には文書で来たものか口頭であったものか、もう一回教えてください。 ○市長(村岡隆明君)  十一月十五日でございますが、九州防衛局が来庁されて御説明をされたということでございます。 ○十三番(西原政文君)  それは口頭での申し入れですね。文書としてはなかったんですか。 ○市長(村岡隆明君)  文書の提示があったかどうかはちょっと定かではございませんが、この前説明いたしました五つの訓練の実施の時期であったりとか、まだ詳細が決まっていない五つの事項については御説明いただきましたので、それを議会のほうにも御説明したところでございます。つくった文書はえびの市のほうでつくっております。 ○十三番(西原政文君)  そのときに、文書であったかどうかは市長は定かでないようですが、担当課にはどのように、文書で来たものか口頭だけであったものか、市長から御指示をお願いいたします。 ○市長(村岡隆明君)  当日の説明内容が口頭だったか資料があったか、その点については基地・防災対策課長をして答弁をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  御説明申し上げます。十一月十五日に、九州防衛局から今回の日米共同訓練についての説明にお見えになりましたけれども、口頭での説明ということでございます。 ○十三番(西原政文君)  先ほど市長は、えびの市からは文書で出したと言いますが、その文書は公開できますか。 ○市長(村岡隆明君)  たしか、自治会長とかに説明するために書き起こした部分でございますので、公開できると思いますし、議会のほうにも、(発言する者あり)議会に出した文書と同じ文書でございます。 ○十三番(西原政文君)  議会にも出していただいた文書と同じということですが、とすると、口頭でのみであって、それについて単純に受け入れると、本当にそれすらも、もっと言うなら、詳細をつかんでからでなければ、例え防衛であっても安易に返事をされるべきではなかったかと思います。  そこで、あわせてお尋ねしますが、その後、防衛からは何らかの打診があったものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  こちらのほうからは申し入れ等はしておりますが、向こうからの詳しい説明はまだないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  先日、私は今度沖縄の負担軽減の一環でということなんですが、では、本当にこの間、岩国やその他航空自衛隊などに沖縄の基地機能移転がされてるといいますが、実際には沖縄の負担軽減には全くなっていない、まだ。いまだに、これ以上、辺野古においても基地増強を今強引に図ろうとしています。また、馬毛島にも、アメリカ海兵隊用の基地をつくるがために莫大な金をかけて、馬毛島を購入したと言われておりますけれども、そして、あわせて、先日鹿屋航空基地でオスプレイへの地上での給油訓練が行われたと報道がありましたが、市長は御存じですか。 ○市長(村岡隆明君)  聞いているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  そして、あわせて、鹿屋航空隊でもオスプレイが今後訓練をすると報道されていました。そして、これまでも西諸、この宮崎県でも、小林市上空を通過してオスプレイは事故がありました。これについてはどのように把握されているものかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  新聞報道等での情報収集はしておりますが、それ以上の調査等はしておりません。 ○十三番(西原政文君)  私が心配するのはというか、本当に関心のあられる方々、地域の方々は心配されてると思うんですね。いよいよ本当に、今詳細な状況が来ていないという報告でありましたけれども、この鹿屋で、ましてや小林市上空で被雷事故をオスプレイが起こしました。これは新聞報道にもあったかと思いますけれども、その際は一大事は起こらなかったんですが、この間オスプレイの事故率というのは、アメリカ海兵隊に所属する航空機の中で現在三・二七倍になったと、これは防衛省の発表です。これは海兵隊資料に基づくもののようですが、この事故率が三・二七倍にも上がった、これが鹿屋でも行われた。そして今後、このオスプレイが霧島演習場で使用される可能性はないものか、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  現時点では、先ほど、これまで議会のほうに提出もしておりますが、あの資料以上の情報は来ておりませんので、詳細はまだわかっていないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  本当に市長が、市民にも議会にも声を聞かない中で共同訓練を受け入れるという表明をされた。これは市長の見解ですから公式なものとして受けとめておりますが、そういった中で、本当に何でもかんでもありきの受け入れ態勢であっていいものか。市長、そこは十分に思慮されるべきではないかと思いますが、この霧島地域一帯には養鶏場や養豚場などがあります。養鶏というのはすぐ爆音には影響します。そして養豚においては、生産、子豚を生む生産については大きく影響すると言われています。そういった中で、私はこの、こういった今後詳細が示されたときに、市長は、オスプレイでも何でもかんでも受け入れるという表明をされるものか、されてはならないと思いますが、市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  今議員のほうからもありましたとおり、私たちも、営農に関する影響というのを一番心配しているところでございます。先ほども申し上げましたが、十一月十五日に九州防衛局から説明があった折も、しっかり養鶏農家等を初めとしてえびの市の住民に影響がないように万全を期していただきたいということもお伝えしましたし、後日、湧水町と共同の文面として日米共同訓練についての要請もいたしております。その中にも、飛行訓練や騒音等に対する苦情については責任を持って対応していただきたい、影響が出ないように安全に万全の対策を講じていただきたいということをお願いしておりますので、今後とも、この点についてはしっかりお願いしていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  本当にこの問題というのは重要な問題であって、市民に不安と安全を本当に脅かす事態だと思います。そういった中で、今湧水町とともと言われましたが、それは防衛に対しては口頭で言われたんですか、文書化されたんですか。 ○市長(村岡隆明君)  九州防衛局は、十一月二十二日に、えびの市長と湧水町長の連名で九州防衛局長及び西部方面総監に霧島演習場における日米共同訓練について要請書という形で、文書で提出をさせていただいております。 ○十三番(西原政文君)  それは今、その文書は公開できますか。公開できれば公開をしていただきたいと思います。 ○市長(村岡隆明君)  公開できる文書でございます。 ○十三番(西原政文君)  後ほどで構いませんので、事務方の皆さんはその用意をしていただきたいと思います。大事なことですので、直ちに公開、配付できますか。 ○議長(北園一正君)  そのまま休憩いたします。                     休憩 午後 二時五十五分                     開議 午後 二時五十五分 ○議長(北園一正君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 ○市長(村岡隆明君)  文書としては後ほど提出ができますが、現時点で朗読ということであれば朗読をさせます。基地・防災対策課長をして朗読をいたさせます。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  それでは、十一月二十二日に、九州防衛局長と西部方面総監に提出をいたしました要請書を朗読させていただきます。  霧島演習場における日米共同訓練について要請  令和元年十一月十五日に、霧島演習場における日米共同訓練の実施について説明がなされましたが、実施内容に関する詳細な情報等がなく、訓練実施までの期間がないことから、自治体関係者はもとより地元住民も大変不安を感じている状況にあります。両自治体では、これまで自衛隊との良好な関係構築に努めてきており、霧島演習場の周辺住民についても、演習等に対する理解と協力をいただいてきたところであります。  しかしながら、今回の訓練実施につきましては、いまだに詳細な情報が示されておらず、両自治体の演習場周辺には畜産業を営む農家が多数存在しているため、家畜への影響も危惧しております。演習場が存在する自治体として、自衛隊との共存共栄を図り、信頼も築いていくため、住民の安全確保、不安解消という観点から以下の点について要請します。  一つ、可及的速やかに周辺住民への日米共同訓練に関する詳細な説明会を行うこと。  一つ、日米共同訓練に係る情報は、全て速やかに両市町に報告すること。  一つ、日米共同訓練を実施する場合は、交通の安全確保や事故防止、騒音。振動の防止、畜産業に係る被害防止などの万全の対策を講じるとともに、飛行訓練や騒音等に対する苦情については、自衛隊において責任を持って対応すること。  一つ、日米共同訓練期間中は、両市町と密に連携をとり、何事にも万全な体応ができるよう霧島演習場内に現地連絡本部を設置するとともに、万一訓練中に事故・事件が発生した場合は、国の責任において迅速に対応すること。  以上でございます。 ○十三番(西原政文君)  ただいま御朗読いただきましたが、それについては後ほど配付を願いたいと思います。  そこでお尋ねいたしますが、この十一月二十二日でしたか、申し入れを湧水町とともにされたということなんですが、そのときに、防衛側からはどのような回答があったものかお聞かせください。 ○基地・防災対策課長(黒木良二君)  十一月二十二日の要請書提出につきましては、緊急な対応でございましたので、市長、また湧水町長との日程の都合がつかず、また要請書を受け入れる九州防衛局長、また西部方面総監におきましても、スケジュールの都合で対応できないということでございましたので、湧水町、えびの市の担当の課長及び担当者四名で、九州防衛局と西部方面総監部のほうに提出をさせていただいたところでございます。 ○十三番(西原政文君)  トップ同士の申し入れではなくて、相手方も関係するトップではなかったと。これについては、この申し入れ要請文を渡した担当者とえびの市の担当した者、全て氏名も公表してください。それはもう文書で構いません。後ほどの資料と一緒に、公開できますか。今ちょっととんでもない、こちら側もトップではなかった、相手方もトップではなかったという報道でしたので。これについては公文書として公開を願います。 ○市長(村岡隆明君)  要請書の中身については公開ができますので、先ほど答弁したとおり、公開をさせていただきたいと思います。 ○十三番(西原政文君)  本当に市長のおっしゃったことは十分ですが、その要請書が本当に防衛トップに伝わったものかどうか。御自分たちでもわかると思うんです。要請文などが各担当に渡ったときに、本当に市長のところまで来るかどうか、私は疑問に思います。  ですから、これは再度の市長から湧水町と防衛トップとの九州防衛局でしょうか、熊本にあるとお聞きしますが、そういったところへ直接、本当に再度の申し入れをされるべきではないか。鹿屋航空隊の問題もありますから、湧水町では上床牧場やら、本当に今後観光資源として使われているところがあり、えびの市の尾八重野地区においても養鶏場、養豚場などあります。こういったところへの被害が起こらないうちに改めて申し入れをされるべきではないか。  それともう一つ、これは念を押しますが、オスプレイの要請があったときには市長はどうされるか。私はこれはされるべきではないと思いますが、この爆音といったら、インターネット上でオスプレイを検索すると出てきました。これが本当に、この盆地の中の霧島演習場で飛ぶとなれば、大変な爆音がとどろくことはもう明らかです。これについては、市長の御決断が必要ではないかと思いますが、何でもかんでもありきの村岡市長と防衛の関係ではないと思います。市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども答弁いたしましたが、今回の要請書につきましては、差し出しがえびの市長と湧水町長、そして宛名が九州防衛局長と西部方面総監宛てに提出をしておりますので、当然決裁は一番長まで行くと思っております。当然行政に来る資料も、えびの市長宛てで来れば必ず私の決裁をとりますので、確実に防衛局と西部方面総監には要請書は届くと思っております。  また、そのオスプレイについてはまだ説明がないところでございますが、とにかくどういう兵器を使うにしろ万全の対策を講じていただきたいと、騒音・振動の防止、こういったことも記載しておりますし、前回も騒音の測量等そういったことも対応しておりますので、そういった対応をしていって、この要請書どおりに訓練が行われるようにお願いをしていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ただいま防災無線でもヘリコプターの訓練をする音に御注意ください、御協力くださいと言っていますが、本当にこれがその比ではない。ですから、私は、市長が詳細もわからないうちに受け入れると表明された、このことに危機感を本当に思うわけです。そしてそういった中で、市長はみずからの判断、確かに市長の御決断でしょう。ところが、それが市民にも意見を聞かない、議会にも意見を聞かないうちに受け入れ表明をされた、このことに私は心配、御注意を申し上げてるわけです。  ですから、こういった全国でももっと言うなら米軍航空機の中でも三・二七倍もの事故率を誇る、しているオスプレイを本当にこの狭い加久藤盆地、霧島演習場の中で飛行させるような事態があってはならないと。これはえびの市の安全、市民の安全とあわせて、畜産業の本当に守る上で重要なことであって、市長はこれを安易に受け入れるべきではない。そのことを申し上げたいと思いますが、再度市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  受け入れる、受け入れないということ、受け入れないと当然なりますと、かなりの行動をとって、これからの防衛関係との関係にもかなり影響が出てくる部分がございます。私としては、先ほど来申し上げておりますように、沖縄の負担軽減等も含めて重要な訓練だと、だからこそ、事故がないようにしっかり安全対策をとって訓練をやっていただきたいと、ここにしっかり注視して、安全に市民に影響がないように、そこを一生懸命頑張っていきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  ただいまの発言を聞いて、沖縄の負担軽減て、本当に信じてらっしゃるんですか。随分と沖縄から軍事機能が各地へ移動されましたけれども、沖縄の軽減には全くなっていない。このことは、国会論戦でも私ども赤嶺政賢議員が取り上げるとおりであります。このことは、村岡市長も新聞記事を見ていただいてると思いますのでわかっておられると思うんですが、本当にそういった中で、沖縄の方々はどれほど苦労しているか、そしてオスプレイがあることによって、どれだけ爆音騒音があって、危険度も高いかをやっぱり市長はかんがみた上で、今後こういった申し入れがあったときには判断をしていただきたい。あえて言うなら、市議会にも諮った上で御回答を願いたいと思います。これは要請しておきます。  次に、農業について、アメリカとの協定を含め今後どう支援するかということでお尋ねいたしますが、この日米貿易協定、私は前回の九月定例会でも取り上げました。これには自動車工業製品などとあわせて、もう一つ農業・農産物のアメリカとの貿易協定の話がされ、その当時は、米やその他牛肉・豚肉などもこの中に入っていて、この牛肉においてはアメリカに大幅に譲りました。そして、これについて農林水産省の試算でも四百七十億円の被害が出ると、農林水産省の発表であります。そして、あわせて農産物の全体でいうなら二千億円の被害になると、これは農林水産省の発表です。  ところが、この今回、日米防衛協定もほとんど論議がされていない。もっと言うなら、その内容を文書公開しなかった。そしてどさくさに紛れて与党多数によってこれを、貿易協定を承認をして発効しました。ところがこの発効後に、発効したことは御存じですね。 ○市長(村岡隆明君)  十月四日に日米貿易協定、農産水産品の合意内容に関する説明会、これが国から合意の内容であったり、今後のスケジュール等について説明もございましたので、把握しているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  そして今回、この協定の中には、この発効後四カ月に再度見直すというんですね。と申しますのは、今回この貿易協定の中に変わらなかったのが自動車工業製品です。これは自動車などはほとんど手つかず、ですから大企業をまず守ったと、ところがそのしわ寄せは農畜産物に、日本の農業に、農家の皆さんに、苦しい経営を続けている農家の皆さんにしわ寄せをした。特に牛肉、乳製品、その他園芸品など、園芸関連、リンゴやオレンジなどの園芸品なども含めますが、とりわけこの牛肉・豚肉などが大きな影響を受ける。  ところが、今後、私は前回の九月には、米なども入っていると申し上げましたが、これは今回は含まれなかったために、農業団体は比較的コメントが少なかったように私はテレビ新聞などを見て思ったわけですが、今度はこの四カ月後に再度再協議をすることになっている。私は当然これが、この再協議の中に米が入るんだな、それはトランプ大統領がこれはツイッターの中で述べている。日本がこういうのを受け入れてくれるようになったということで、大喜びしてる様子がツイッター上で本人が有頂天になって書き込まれているのが報道されています。  私はそういった中で、本当に日本は、日本政府は、どこまで日本の農家を苦しめるのか。これまでもさまざまなオレンジの輸入から、私がまだ青年時代のころにオレンジを輸入して以来、農家をどんどん苦しめてきています。私はそういった中で、今後この二千億円とも言われる農家の負担をどのようにするのか、確かに小手先の目先の施策は国は打ってくるでしょう。今もそういった施策が担当課には示されていると思いますが、そんなことで、本当に零細な日本のえびの市の畜産農業が、米づくり農業が守れるのか、市長はどのようにお考えか、御見識の高い市長であるから十分に御理解いただけると思います。御見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  この日米貿易協定、こういったものが農林水産業に与える影響が大きいということは当然認識しておりますし、我が市の基幹産業であります牛肉・豚肉・乳製品等も含めて影響は大変心配しているところでございます。
     そういった中で、庁内にもえびの市農林業部門TPP協定対策チーム、こういった横断的なチームをつくっておりますし、しっかり情報共有をしながら、十月四日の説明であったり、来年一月一日から日米貿易協定の発効が決まったと、こういった報道等もありますし、今後随時いろいろな情報が提供されてくるだろうと思っておりますので、この情報共有をしっかりしながら、農家の皆さんへの情報提供、えびの市でできる農業政策があればそういったものもいち早く出していきたいと。まずは、しっかりと国の動きを注視していきたいと思っております。 ○十三番(西原政文君)  とにかくえびの市における被害は、えびの市は本来観光と農業が基幹産業だといいますけれども、農業が本当に基幹産業の重要な位置を占めています。それは牛肉にしても豚肉にしても、そして特産品ヒノヒカリにしてもそうです。これがえびの市の農業を守っている、また収益の多く占めていることはもう御存じのとおりですので、私はこういった農業政策を進めている、これまで農業に対して壊滅的な打撃を与えてきた歴代の政府は、絶対に許せない思いであります。  ましてやこれ以上どこまで搾り取るのか。戦国時代、また江戸時代においても、百姓は搾れば搾るだけ搾るんだという「真綿をも搾る」という言葉が使われましたが、そのような状態が今農家には起こっています。本当に農業だけでは暮らしていけない。だから後継者も生まれない。そういった実態が進んでいます。もうこれは担当課の方々も、本当にどうやって農家の方々が後継者が生まれるか、苦労されておられると思います。ですから、こういったことを進める、私は政府というのを断じて許せないというのはそういう思いであります。  そうした中でも、国に対しては声を上げながら、ぜひとも日本の農業、基幹産業農業を守るために、村岡市長としては、えびの市長としては頑張っていただきたいと思います。  次に、硫黄山の問題について今後の見通しと水源についてとお尋ねをしておりますが、その後、先日テレビでも県との協議が行われたと報道がありました。これについてはどのような方向性が出されて、今後どうなるものかお聞かせください。 ○建設課長(森 隆秀君)  十一月二十二日に行われました硫黄山河川白濁対策協議会については、九月末日まで行われました全水量による実証実験についての報告や、今後の対策等について、宮崎県より、国、関係機関の県、市の関係機関に対し報告がなされたものでございます。 ○十三番(西原政文君)  だから、どうなったんですかとお尋ね、どういう方向性がついたんですかって。水質汚濁の解消、赤子川の水質改善はどのような方向性をつけたんですかとお聞きしたんです。 ○市長(村岡隆明君)  今課長の答弁があったとおり、実証実験の結果の報告、それからこの実証実験が成果があるということ、あとはPHを一上げるにはどれぐらいの規模の施設が必要だと、そういったことも説明がございました。  そして一番最後に、地元の首長としてどういった御意見がありますかということでございましたので、幸い今、赤子川、長江川の水質は改善されてきているけれども、恒久的な施設というのは絶対に必要だと、地元の住民の皆さん方は、今の水質改善ということは噴出量が少なくなったところに起因するところが多ございますので、恒久的な施設というのを必ずつくっていただきたいということで要望をしたところでございます。  全体の会議の取りまとめとしても、そういったことを確認して国のほうに要望していこうということで方向性が決まったと、具体的に、事業費とかそういった説明はまだなかったですけれども、恒久的な施設をつくっていくという方向でお願いしていくということは確認できたところでございます。 ○十三番(西原政文君)  わかりました。まだどのようにするということは確定はしてないけれども、方向性が決まったということで、ぜひとも赤子川がもとの清流になるように一月でも早く使えるように、緊急な事態でえびの市の水源が汚染されるようなことがないようにしていただきたいと思います。  次に、産業団地についてその後についてお尋ねをする予定ですが、この今土砂盛りをずっとしてまして、国道筋では多くのダンプカーが運んで、急激に土砂が、川内川の水路が、砂などが運び込まれてかなり工事自体は進んでいるようでありますが、今、きょうの朝ほど中山議員からもありましたけれども、あのような造成の仕方において、本当に地盤の沈下などの心配はないものか、大丈夫なものかお聞かせください。 ○建設課長(森 隆秀君)  盛り土については、地盤の調査等も行いまして、搬入する土についても検査を行っているところでございます。えびの市の河川、川内川の三地点、伊佐から四地点で盛り土台を、産業団地の盛り土台に適していることを確認しておるところでございます。現場におきましても、盛り土材料の試験転圧を行い、締め固め回数等を検討し、盛り土の施工を進めているところでございますので、問題はないと考えているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  問題はないということですね。せっかく誘致した企業が地盤沈下しただとか、基礎が割れたとか、アスファルトが割れたということがあってはならないと思いますので言っておきますが、と申しますのも、本当にもう、私は、この産業団地というのは優秀な農地をつぶしてはならないということで申し上げてきましたが、もうほとんど進んできましたから、今度は今三十年とも四十年ぶりとも、日本の大企業、有名な大企業が国内回帰を、海外へ進出していたものを国内回帰するという報道もあります。そういう現実がありますので、そういった本当に労働集約的な多くの若者たちなどが雇用できるような企業誘致をする、何でもかんでもありきのような、先ほど遠目塚議員からもありましたけれども、何でもかんでも誘致していいというものではない。京町のコスモス薬品に市有地を貸し出すときも、地元業者には影響しないという説明で、私らには秘密会議のごとく承認をとられました。私は、ところがそのことによって京町や加久藤の業者さんたちが苦しめられている実態を見ます。薬品はおろか生鮮食品、精肉まで販売している。これがどうやって市内の業者に影響を与えないか、とんでもないと思います。ですから、そういった意味では十分に気をつけていただきたい。  それともう一つ、産業団地関連にして、関連した障害はないのかということでお尋ねをしておりますが、これは担当課にもお伝えしましたけれども、湯田・西郷の東組合地区、そして湯田地区において井戸が枯れたという相談があったかと思いますが、市長、市長はどのようにお聞きになったものか、日付も教えてください。 ○市長(村岡隆明君)  ちょっと現時点で日付の確認はできませんけれども、産業団地の工事区域付近で農業用水の井戸の水位低下が発生し、農業用水不足の相談を受けているところでございます。団地周辺につきましては、硫黄山対策工事による農業用水の止水、水をとめることでこの地域への流入がないことや、堂本井堰付近の河床低下対策工事により堂本水路への流入を止水、水をとめていること、さまざまな要因が考えられる状況でございます。  また、平成二十七年に実施したえびの市工業団地造成地水質等調査業務におけるボーリング調査の地下水位と、平成三十年度に実施した実施設計業務におけるボーリング調査における地下水位を比較しても、一メートルほど水位が下がっている状況もございます。この平成三十年度というのは産業団地の造成が進む前に、既に一メートルほどの水位が下がっているというようなことでございます。この件につきましては、地下水のことでございますので、因果関係として立証することは難しいと考えております。弁護士にも相談をいたしておりますが、地下水の減少は造成工事が原因であると特定できない以上、補償行為として行うことはできないという見解でございます。  しかしながら、営農支援という観点から何らかの対応ができないかということで、多方面から検討を行い、市として可能な限りの支援策を当事者に対して打診をしているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  日付はわからないということですが、市長にはまず最低、その時点はあったかと思うんですが、十月十八日にこのことが申し入れがあったと思うんですね。そのときに井戸が枯れている。それとあわせて、市長は、この地域、隣接地域でも井戸が枯れたのについて調査の指示は出さなかったんですか。 ○市長(村岡隆明君)  この近隣の付近の井戸の状況につきましては、産業団地の造成が始まる前、先ほど申し上げました硫黄山対応等で水の流れが変わった時点から、近隣からそういう声も聞いておりましたし、自治会長のほうからも、産業団地の造成が始まる前から井戸の水が、水位が低くなって出なくなったという地域が、件数が何件かあったということは掌握しているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  これまで湯田・西郷地区、この地域は私もここに住んで六十四年間、物ごころついてから五十年間、この地域は朝晩通ってますけれども、井戸が枯れたというのはないんですね。と申しますのは、今回この西郷の東組合、湯田においては、副市長の実家あたりの井戸が枯れてるんですね。私は、ある一軒は井戸のふたをあけてみました。水が見えないもんだから石ころを落としてみました。普通はぽちゃんというんです。ぽたっと音がしました。もう完全に枯れてるんですね。これは西郷地区です。西郷の東組合地区、そしてその隣、その東側、それと一番今掘削工事をして橋のたもとをやってるあそこ、もうその調査はしてないんですか。こんな苦情が来てるのに、因果関係があるかないか、弁護士に相談したというなら、まず現状を把握しなければいけないと思うんですが、その指示はなかったんですか。 ○市長(村岡隆明君)  今回の御相談を受けての指示はいたしておりませんが、先ほど申し上げましたとおり、今の地点におきましては二年、田んぼに水が入ってない状況もございますし、水路にも水が入っていない、堂本井堰も倒してる時間が長いということで、周りのいろいろなところから水が出ないというようなお話は聞いてるところでございます。 ○十三番(西原政文君)  その調査しなきゃいけないですか。何軒の井戸が枯れてるか、いいですか、堂本井堰のところも今工事をしているとおっしゃいましたけれども、堂本井堰は完全に掘りたてて、あれが決壊して流れたときにもっと深く掘ったんですよ。それでも湯田地区は枯れなかったんです。  ところが今回は、なぜなら、何ていう橋でしたか、ちょっとわかりませんが、西郷と湯田のちょうど境に近いところの堂本川の橋のたもとを掘って、両方から工事用の水中ポンプで吸い出してますよね。あの量からして当然井戸が枯れるだろうと想像ができます。これが因果関係、確かに目に見えないところで起きてることですから、できないけれども、これは、では何軒の井戸が枯れてるか、西郷の西組合地区は枯れてないんですよ。川久保も枯れてないんです。あの東組合とあそこだけが枯れてる。これは調査をすべきじゃないですか。どの井戸が枯れてるか。今の段階で補償の問題を考える弁護士に相談するよりも、農家の救済や利用者の方々を助けることが自治体の仕事です。法律的に過ちがあるか、補償があるかどうかはその後の話じゃないですか。営農問題も含めて市長の見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども申しておりますが、井戸の水位の低下、原因がなかなかわからない。環境としては硫黄山の関係で水の流れが変わっている、そういった中で、それぞれの畜産農家の中にも水を供給できないと、水道水で対応しているというようなところがございます。当然いろいろ困ってらっしゃる部分があれば、いろいろな支援の方法等もあると思っておりますが、現時点ではほかの代替の水で提供しておられますので、逆に水位の低下があったということが確認できても、その後の対応はなかなかできないというところでございますので、改めて調査ということは必要ないと思っております。 ○十三番(西原政文君)  そしたらお尋ねしますが、今回のこの問題について書類をつくって、和解案を出しませんでしたか。回答を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  えびの市ができる最大限の施策ということで御提示しているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  これは公開できますか。 ○市長(村岡隆明君)  まだ相手方さんと合意しておりませんので、提示できないと思います。 ○十三番(西原政文君)  名前は伏せて構いませんが、その全体像はここで公開できますか。名前は黒塗りで構いません。 ○市長(村岡隆明君)  そのこちらからの提示の中身、向こうの対応された農家さんからもゴーサインはいただいておりませんので、その文書としてはまだ公開できないと思います。 ○十三番(西原政文君)  余りこだわりませんけれども、いわゆる西郷耕地から水を引く、そして今後補償は求めないという文書を出されている、本当にとんでもない話です。そして法的な根拠はないからできないなどという、現実に、今回の工事によって、あの掘削によって水が井戸枯れをしたというのは、もう自分たちも明らかに思ってるわけでしょう。国土交通省は、堂本井堰のあったところを工事してるということも言われましたけれども、であれば、国土交通省に対しても、えびの市もやってるけれども、西郷地区が湯田地区が井戸枯れをした、どうしましょうかと相談をして、一緒になってその地域の被害者の方々、農家の方々の救済に回らなければいけないのに、弁護士に相談をしてる。相談する場所が間違ってませんか。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども申し上げましたが、えびの市が財政的な支援をするとなりますと、このお金は市民の皆さん方の税金でございますので、しっかりとしたお金を出す理由がないと、予算の歳出というのはできないと思っております。困ってらっしゃるので予算を出すというところが、私たちは弁護士のほうにその因果関係をしっかり証明できるかということで御相談したところを、地下水に関しては、因果関係が証明できないので、それができない限りは公共の予算を使うことは適切でないという判断をいただきましたので、そのかわりの策として、農業用の補助という形で御提案をさせていただいてるところでございます。 ○十三番(西原政文君)  わかりました。市長は、被害の実態をまず把握されようとしない、枯れた井戸の数を調査をしようとしないとすると、本当にこれが工業団地、産業団地に関連するんだっていうのはわかるんです。あそこを回りが全部枯れてるわけですから。本当にそういった意味では、口では「市民に寄り添う」と言いますけれども、市長はそういった態度は行動として移されない。  ましてや、聞きはいいですよ、市民の皆さんの税金をこういうところに使っていいかと、それは市長あなたの責任ですよ。こういった工事をして、そういった被害者が生まれている。ましてやそれが国土交通省にも影響してるというなら、それは国土交通省と相談をしてやるべきじゃないんですか。ましてや今回は国土交通省に対しては大きな貸しをつくったはずです。ですから、そういった相談も川内川の河川敷の砂を大量に処分のしようのない、困り果てた国土交通省が大喜びしている、これは本当にそういったことも含めて、堂々と国土交通省にも相談されるべきじゃないか。私はそういったことによって、関連した被害者の方々、井戸が枯れた方々を救済すべきだと思います。再度見解を求めます。 ○市長(村岡隆明君)  先ほども申し上げましたけれども、この因果関係が特定できない中での補償行為というのはできないということでございます。ですから、先ほども申し上げておりますが、営農支援の観点から今対応をとって、御提案をさせていただいているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  どれだけ言ってもわかっていただけないでしょうかね。関係する農家の方々、この井戸水を使っておられる方々は残念でならないでしょう。本当に今後どういったことが起こるか私もわかりませんけれども、そういった心配をします。因果関係は当然周りを見れば十分に把握できると思います。どれだけ言ってもわかっていただけない市長ですので、これぐらいにしておきます。  次に、防災対策についてお尋ねいたしますが、ことしは本当に全国で大きな被害が続いて、これまでも私は、ハザードマップや防災計画などを十分に見直しておく必要がないかと申し上げてまいりました。それに対して、今やっているから今のやつでいいんだというような答弁を繰り返されてきましたが、今回の十九号、二十一号、その他の豪雨によって多くの河川や、長野を初め関東まで福島まで含めて、大きな被害をこうむりました。ここには、これに対しては、もう予想だにしていなかった。ところが氾濫して、堤防が切れるなどして、先ほど申しましたけれども、多くの犠牲を出しました。私は、これについては今後、本当に再度想定外のことを見越した上でのハザードマップ、防災計画、そういったことを再度見直すべきだと思います。市長はそのお考えはあるかどうかお聞かせください。 ○市長(村岡隆明君)  ハザードマップにつきましては、特に河川につきましては、国土交通省、県それぞれ管理しているところが、あらゆる場所で破堤したときの想定ということでハザードマップをつくっております。えびの市独自でそういったものの測量ができませんので、県やら国やらそういったところの情報提供がされた時点で、ハザードマップをつくっているところでございます。ちょうど今年度、国・県のほうも新しいハザードマップの情報を整理していただきましたので、えびの市もそれに土砂災害警戒地域であったりとか、そういったものを重ねて今年度内に事業完了する計画で、予算も認めていただいているところでございます。 ○十三番(西原政文君)  本当にこれは、今までの見解や見通しではできないような事態が今全国で異常気象というか、地球温暖化の中で発生しています。ですから、これについては、本当に十分な見直しと再点検が必要だということを申し上げておきたいと思います。現在ある避難所すらも安全であるかどうかもわからないような事態例が今回、あるいは今年度ありました。えびの市においてまさかそのようなことがないように、ぜひとも見直しをしていただきたいと思います。  次に、西郷耕地七号線はどのように進捗しているものか、これまでの答弁では、産業団地、工業団地が進展するならばやるんだということであったのが、やるのかやらないのか、イエスかノーかだけ答えてください。 ○市長(村岡隆明君)  この要望につきましては、工業団地造成二工区の造成に伴って排水の増加が懸念されるので、道路改修と同時に排水路の整備ということでございますので、地元からの要望としては、第二工区を開発するときに一緒に道路改良もしていただきたいという要望でございますので、現時点では、引き続き地元関係者とはお話をしていきますけれども、現時点では計画してないところでございます。 ○十三番(西原政文君)  なかなかこの問題も進まないようであります。あと、あわせて国保の問題や子どもの医療費の問題なども残しましたが、また次回に続けたいと思います。私の意図は担当課に伝わっていると思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○議長(北園一正君)  お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ延会したいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(北園一正君)  御異議なしと認めます。よって本日は、これをもって延会することに決定いたしました。  次の本会議は、十二月九日午前九時三十分から開き、一般質問を続行いたします。  本日は、これをもって延会いたします。                     延会 午後 三時三十九分...